桃園でたらふく平らげてお腹いっぱいの一行でしたが、帰り道みなさん「美味しいものを食べたらお腹が空いてきた」状態。
僕もそのひとりでしたので、ちょっと寄り道して甘いものでも買って帰ることにしました。
いのこ菓子店。
北千住駅東口すぐのひっそりした路地にある持ち帰り専門の洋菓子店。
長野や栃木でお店を出していたというパティシエールのお姉さんが、地元北千住に凱旋したのだとか。
こじんまりしたお店ですが、品数の多さからも経験の豊富さが感じられます。
いちごロール(500円)。
まずは季節物のこちらをチョイス。
苺は栃木県の女峰いちごを使用しているそう。
スポンジ生地にクリームといちご、いちごジャムを巻いてあります。
生地はしっとりしてもっちん。
卵なのか、はたまた砂糖なのか、旨みがあって良い味です。
クリームもコクがあって濃厚。
良くも悪くもいちごがほのかに香りを添える程度だったので、シンプルにベースのロールケーキの美味しさを感じることができました。
いちごジャムが必要かどうかは賛否割れそうですが、ないと"いちご要素"が弱すぎたのでしょうね。
何はともあれクリームと生地といった基本的なところがしっかりしていると、あらゆるお菓子に期待が膨らみますね。
シュークリーム(350円)。
こちらはレギュラーメニューではないようで、僕の伺った日がたまたまシュークリームの日でした。
カスタードクリームと生クリームを合わせたダブルクリーム。
どちらかと言えば、バニラの香りよりもカスタードクリームの卵の香りが前面にきているかな。
すっきりした味わいです。
強めに焼き込んだというシュー生地。
その食感を活かすために、注文を受けてからクリームを搾る仕様です。
こんな感じにザクザクリ。
個人的にはもう少しクリームと生地が馴染んだ方が好みではありますが、こういったタイプがお好みの方にはハマるのだと思います。
タルトフロマージュ(420円)。
シンプルなチーズケーキ。
リコッタチーズ使用と書かれていたと思います。
中の上くらいの焼き込み加減。
タルト生地は結構焼き色が強くなっているので、温度は結構高めだったのかもしれません。
こちらにもややバニラ。
甘さが控えてあって、リコッタとはいえ塩気が勝って感じられます。
ねっとり、クリーミーで水分量を残したアパレイユだったと思います。
王様のトルテ(200円)。
ウィーンの焼菓子なのだとか。
卵は卵黄だけを使い、たっぷりの融かしバターを使用したリッチなケーキだそうです。
きめ細かい生地に、甘くちょっとお酒っぽい香りも。
見た目ポソポソしてドライな印象を受けますが、口の中の水分の助力を得ながらしっとり口どけ。
香りがとてもいいですね。
カトルカールとかそんな名前で売られているお菓子に食感や味は似ていました。
この日は特に予習せずに思い付きでふらっと寄ってしまいましたが、かわいくてとてもいいお店でした。
またお店の公式情報をチェックしながら、気になるお菓子を買いに伺いたいと思います。