おやつのこぼくさんに続いて、最近のハマってしまいそうなもう1店、北千住の「ロノマトペ」さんへ。
ランチ、カフェ、ディナー、バーとそれぞれメニューを変えて営業されているこちらのお店。
初訪問の前回はカフェタイム、今回はランチタイムに伺いました。
ランチメニューはこんな感じ。
日によって3,4種類、1400円前後のメニューが並ぶようです。
むむう・・・と頭を悩ませながらお店に入ります。
土曜12時過ぎの店内は空席が目立つ感じ。
この後僕がいる間に8割くらいまでは埋まりましたが、まだ穴場店と言っていいのかもしれません。
ネットの情報を見ると満席御礼の日も多いようなので、油断はできませんけどね!
デザートもいただく予定だったので、カフェタイムのメニューも見せていただきました。
「今週のタルト」の内容も、前回いただいたときとは替わっていたようです。
なるほどなるほど。
レモンですっきりしたお水を飲みつつ待ちます。
注文を受けてからしっかり調理している、ということが分かる程度には待ちます。
ワクワクが高まったところに、お料理がズンと登場する感じがいいですよ。
先んじて登場するサラダ。
カフェタイムにいただいたセットのサラダよりは小さなサイズ、こちらはくるみも入っていませんでした。
全体のボリューム感、バランス感を考えてのことなのでしょうね。
骨付き鶏もも肉のバスク風(1430円)。
写真では伝わりにくいかもしれませんが、結構なボリュームがあります。
そしていい香り!これも写真では伝わらないのが惜しい!
パプリカ、トマト、ニンニクなどと煮込む「バスク風煮込み」。
トマトとニンニク、チキン辺りの香りが、絶妙に食欲をそそります。
美味しそうな香り、美味しい香り。
タイムやオリーブオイルので鼻先をくすぐる変化も付けて。
またソースを舐めると「バター?」とさえ感じるような濃厚なコク。
おそらく鶏の脂が"角"という"角"を取ってまろやかに味全体を包み込んでいるようです。
ピーマンやパプリカをどけて(お腹の中に)、鶏肉に取りかかります、トリだけに。
ナイフとフォークでこういうのを食べるのってなかなか"骨が折れ"ますからね、骨付きだけに。
ちなみにお料理と一緒に提供されたこちらの"紙袋"。
中を覗いてみると・・・
パンが入っています。
可愛らしくて、センスを感じる演出ですね。
おそらく冷凍生地をお店で焼き上げているタイプかと。
最近は、出す側と出される側の利害がかなりいい形で折り合うのがこのやり方のような気がしています。
骨周りは筋肉質だったり、皮目がデロンと付いていたり。
厚みがあってジューシー、凝縮した旨み。
より鶏み鶏で、鶏の美味しいところをひと通り堪能できる感じ。
美味しさと楽しさと詰まった1皿でした。
ソースもとろみがしっかり付いた濃厚なもので、とてもいい味でした。
パンで拭い取って最後までいただきました。
料理だけでも大満足でしたが、ちゃんとデザートも注文してありますよ!
パリブレスト(700円)。
大皿にドーンとボリューミー。
リング型に焼いたシュー生地とプラリネクリームの朴訥な色味に、数種のナッツとソースで賑やかなドレッセ。
ナッツはアーモンド、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、これは事前にローストされていたものだと思います。
ソースはアングレーズにカシスで模様。
こちらも単なる飾りではなく、プラリネクリームやシュー生地に"味わいとしても"彩りを加えるものでした。
プラリネのクリームも、誘惑的に甘く香って、すっきり融けるバター感。
食べ応え、味わい、楽しさ、美しさ。
大大満足のデザートでした!
パリブレスト、パリをスタートしてブレストで折り返す、フランスの自転車レースにちなんで作られたお菓子だそう。
この形は自転車の車輪を表しているのですよね。
このカシスの模様も、車輪の躍動感を意識いているのかも。
でも、いまの僕にはロノマトペという"台風の目"が来たな、という風に見えてなりませんでしたね。
いやはや。
カフェタイムもランチタイムも甲乙つけがたい魅力があることが分かってしまいました。
今後は「どちら狙いで」ということもなく、都合のいい時間に伺うことにしようと思います。
アラカルトで色々選択肢の増えるディナーもいつか試してみたいところです。
また伺います―♪