この日は築地から荻窪に向かう前に、セントル・ザ・ベーカリーにも寄ってまいりました。
3種類ある食パンのうち、最もハードルの高い"イギリスパン"をまだ買えずにいたのですよね。
イギリスパン(700円)。
他2つは"角食"型でしたが、これだけは山食。
「最もハードルが高い」というのもイギリスパンは1日1回しか焼かないので、開店時間くらいに並ばないと買えないのだそうなのですよね。
セントルの食パンは基本的に焼きたてを購入するので、持ち帰る間の香りが強力なのも特徴。
これまで購入した角食、プルマンに比べて明らかに甘みの抑えられた香りでした。
いざ、実食してみると…
よかった!甘くない!
これまでの2つが、明らかに意識的な甘さだったので心配していましたが、さすがに選択肢も用意されていました。
しかし、じゃあ小麦の味がいいかというと、残念ながらそういうことはありませんでした。
トーストすればさすがに少し香りが出ますが、何といっても味がない。
「旨みが…」とかいうレベルではなくて、味がしないのですよね。
食感に関しても、トーストすればサクッと軽快さが出ますが、1度口に入れるともうヤワすぎてダメ。
というわけで3種類すべていただいてみた感想としては、
・3者3様の特徴を出すことには成功している
したがって「3種類ラインナップを用意する」というコンセプトとしては成功しているのかも。ただ反面、
・1つ1つの食パンが美味しくない
要は、特徴はあるけどそれが全くもって美味しさを意識されたものではないのですよね。
特徴を出せたら、あとは謳い文句で丸め込んでしまう感じ。
「コンビニパンが専門店のパンに近付いてきた」と言われて久しい世の中ですが、むしろこういうお店がコンビニの売り方にすり寄っているような気さえしてしまいました。
勉強になりました。
こちらでおすすめするなら併設のカフェで食べられるオムレツサンドかと思いますが、今食べたらそれも印象は変わるでしょうか。