lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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「揚げさせてもらえない天ぷら見習い、見るだけで十年」2010年に紹介されたときは叩かれなかったのに!の巻。

ネットでこんな話が話題になっているんだそうです。

 

blog.livedoor.jp

天ぷら修行!10年目の挑戦 日本テレビ news every. トク4 

  

要するに、「10年修業するまで客前で揚げさせない」という考えの天ぷら店の40歳のお弟子さんがテレビで紹介されて、それに対して否定的な声が上がっているということのようです。

 

ネットの反応

修業は不要、学校でいいのでは、というやつですね。

今っぽい。

その辺はまあ、それだけの名店ということではあるかも。


個人的には、料理人の修業については「不要」という極論まではいかないまでも、「絶対視する必要はないよなあ」と考えていて、まあつまり偉そうなことは言えませんから、ふわっとした立場でおります。

 

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お店はミシュラン2つ星の名店「天ぷら近藤」

 2010年にもテレ東「ソロモン流」に

で、今回面白いなと思ったのは、「近藤」「修行」「10年」辺りのキーワードでツイートを遡っていたら、2010年にテレビ東京「ソロモン流」で紹介されたときの反応にたどり着いたんですね。

 

↓文字おこしされているブログがありました。ありがたや

てんぷら近藤 文夫 ミシュラン東京ガイド2010 銀座 アスパラ ピーマン ぎんぽ さつまいも | 高卒流MBA的ブランド育成ブログ

「10年立たないとてんぷらは揚げさせない。やりたいといったらじゃあやってみなという」

 

10年近く前の番組ということでSNSの普及度もあってか、今ほど反響がなかったようですが、見つけたものに関してはほとんどが好意的ととれる内容のように見受けられました。

 

 

この10年弱の間に、飲食店の修業に対する世の見方はこんなに変わったのかと。


はたまた変わったのはテレビに対する見方、さらにはその発信の容易さかもしれないと。

 

そして何より、こうして世の中が目まぐるしく変化する間も、このお弟子さんは一度も天ぷらを揚げることもなく粛々とお店に通い続けていたと思うと、他人のこととはいえ涙がちょちょぎれる程度にはやりきれない思いになりました。

 

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そら炎上するわ、というレベルことでも意外と当事者は気付きにくい良い例

 

米大統領が召し上がったことで有名な銀座の某すし店も、大将が93歳になっても握り続けていることは素晴らしいと思う一方で、還暦近くなった長男さんは今後をどう考えているのだろうと。

 

お客さんからしたら、苦労に苦労を重ねて予約を取って、3万も4万も払ってまで食べにくるならやっぱり大将の握った寿司が食べたいということで、大将がすべて握らざるを得ない状況になっているんだという噂も耳にします。

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その点、クセとこだわりの強さで鳴らした池袋の某うなぎ店は、大将が引退する直前のしばらくは、毎週月曜日をお弟子さんによる営業日とすることで経験と実績を積ませていたようで、素直にいい話だなあと思っていました。

 

名店にとって、弟子に経験を積ませる場がない問題というのはあるあるなのかもしれませんが、殊この天ぷらに関しては「10年間は揚げさせない」というポリシーのようですから、また少し方向性が違う話かもしれません。

結果が分かるのはこれから 

まあ嫌なら辞めればいいじゃんと言えばそれまでですし、本人が良いなら外野がとやかく言うことではないとは思います。

 

結局は味、美味しいかどうかです。

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10年間、賢人の一挙手一投足を見つめ続けたこの経験は、同じ時期に同世代が師匠の指導のもと揚げる鍛錬を重ねた10年間を上回るものでありますように、と願ってやまないところです。

 

きっと同世代は独立して自分のお店を持ち始める人もいるような頃合いで、「そろそろここ辞めようかな…」という思いも頭をよぎっていたかもしれません。このタイミングで「じゃ、揚げてみていいよ」と言われたしまったこの40歳は「惑わず」にいられるんですかね!

 

孔子せんせ!

 

※有名な「天ぷら近藤」の人参のかき揚げ。10年見てたら出来るかな。

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