この日は夕飯にちょっといい洋食を、ということで久しぶりに入谷にある「レストラン香味屋」さんへ。
大正時代に輸入雑貨店として創業して、戦後に現在のような洋食屋さんへ生まれ変わったという老舗。
「昔のモダン」という感じがして、気さくな❝町の洋食屋さん❞というのではなくちょっと大人になったような上品さを味わえるお店です。
豊富なメニューにウンウン悩みながら注文を決めます。
カキフライ(小)。
小ポーションのメニューがあったのでそちらに。
細かいパン粉がみちっと付いたフライです。
衣の食感はかなりガシッと。
かといって重さはなく、軽快にクリスピーです。
牡蠣は大きめの粒で、ジューシーにエキスがあふれ出てきました。
海の幸のクレープ巻きのクリームグラタン。
メニュー名からどんなのが出てくるか想像できませんでしたが、まさか平皿でグラタンとは!
この形の耐熱皿というのが珍しい気がします。
正方形に包んだ中には蟹身、牡蠣、ほたて、ひらめ、海老、ムール貝がギッシリ。
サラッとしたベシャメルソースにチーズをかけて焼き上げてあります。
この全体にバランスよく焼き目の付いた火入れが絶妙。
個人的にも、結構チーズをオーブンで焼いたりしますけどなかなかこうは上手くいかないのですよねえ。
スプーンを入れるとシーフードが出るわ、出るわ。
真ん中のはムール貝で、右の赤いのは蟹身。
ゴロリと牡蠣も出てきたのには驚きました。
意識して来たわけではないのですけど、クリスマス気分も満喫できるディナーになりました。
町の洋食もいいですけど、たまにはこういう良い意味で肩肘を張って食べる洋食というのもいいものだなと思いながら、ごちそう様でした!