続いて水産仲卸棟に移動して「米花」さんへ。
こちらは入れ替わりのタイミングだったこともあって、待たずに席に着くことができました。
まずはこの冬の大定番メニューである大皿おでんが出てきました。
そういえば今季はまだ家おでんをできていませんが、過去最高におでんをよく食している冬かもしれません。
昆布が鮮烈に、鰹は風味というより味として効いている濃厚なお出汁がシンプルながら唯一無二感のある魅力になっているおでんです。
もう慣れてしまっている自分が怖くなる練り物のボリューム。
つみれがちょっと珍しかったです。
白菜漬けはかなり乳酸発酵深めの日もありますが、この日は白菜の甘みを感じられる穏やかな味わいでした。
鷹の爪が多め。
ぶり塩焼き。
「米花」さんらしくちょっと意味の分からないボリュームというか、見たことのない形状で提供されました。
相当な厚みなので、真ん中に切れ目を入れて火が入りやすいようにしてあります。
こうしないと中まで火が通る頃には表面が焦げたり焼きすぎな状態になってしまったりするのですよね。
ざっくり包丁が入ったビジュアルを見る限り、もはや2切れにすればいいじゃんと思ってしまう圧倒的ボリュームです。
中までちゃんと火が通っていましたが、脂乗りがすごくてトロトロでじゅわじゅわです。
脂が煮詰まってかなり濃厚にべたついていました。
脂に負けないように塩気は強めで、ちょっと塩キャラメルに近い濃厚さをはらんでいました。
血合いはさらにもうひとつ乗っかったような脂の旨みです。
大根はシリシリ状態になっていて、噛むとジューシー。
最近ではすっかり珍しくなった塩焼きメニューをいただけて大満足でした。
また煮魚もいただきたくなってしまうなと贅沢なことを思いつつごちそう様でした!