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美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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築地の「長生庵」でかつ煮とキムチ。

この日はお昼に用事があったので早めに築地でもう1軒お邪魔していくことに。
 
限定メニューとして店前に貼り出される「土曜日のおつまみ」の中に、前から気になっていたメニューが入っていたので長生庵さんに決めました。
 
店内はほどよい混雑具合で、途中から相席になりました。
 
お料理はさほど待たずに登場。
 
かつ煮とキムチ(800円)。
こちらのかつ煮は、揚げ物に定評のある長生庵さん、もちろんお出汁の美味しいおそば屋さん、と好条件が揃っているので結構いい評判を聞いていたのですよね。
 
ただ以前は1200円とかのこともあったかと思いますが、結構ガクッと価格を下げたので内容も変わっているのかもしれません。
この日はなぜかキムチが付いて800円。
 
かつ煮はこちら。
さすが、やっぱり出てきた瞬間からお出汁の香りがとても心地よいですね。
 
先入観もありますが、「おそば屋さんの出汁だなあ」と感じる香りです。
 
そしてなぜかキムチ。
 
なぜかキムチをアップ。
 
カツは薄め、衣は厚め、卵までしっかり火が入った仕上がりです。
上には青海苔、三つ葉、紅ショウガ。
 
お出汁は甘さ控えめで、他の要素とのメリハリに欠ける気がします。
 
カツはそれ自体魅力を感じるものではない感じ。
 
そんなカツでも魅力的に変身し得るのがかつ煮の醍醐味ですが、奇跡は起こらず。
 
なんだか色々迷走しているように感じられるかつ煮でした。
いいカツを使って質で勝負するのでは上手くいかなかったのでしょうか。
 
長生庵さんの揚げ物はやっぱり天ぷらだな!と改めて感じ入りながら、ごちそうさまでした。

築地の「小田保」でブダイバター焼き、カキフライ。

12月2日(土)、この日の築地は朝イチから人出が多め。
 
小田保さんは満席でしたが心は決めてきてあったので並んで待ちました。
 
テーブル席が空いたのでそちらへ。
 
おはようございます!
 
オススメ!!は色々ありましたが、確か食べたことのないブダイバター焼きを注文。
 
「最後の1つでした」と店員さんが消し消し。
 
ブダイが消えたのを確認したところでカウンターが1席空いたのでそちらへ移動します。
 
前日の寿司大さんの眠気が尾を引いていたので、この移動で目が覚めました。
 
ブダイバター焼き(800円)、カキフライ(260円)。
ブダイにカキをトッピングしたつもりでしたが、カキフライに迫力がありすぎますね。
 
言わばカキフライのひとりブタイです。
 
ブダイって皮目の赤い魚だったのですね。
知識がなかったのでちょっと意外でした。
 
厚手でゼラチン質の脂のついた皮目は、たっぷりめの油で揚げるように火が入ってカリッカリ。
 
肉厚でハリのある白身。
 
ブダイの中でも質のいい個体のように思います。
またバター焼きにあっていますね。
 
よーく脂の乗った身はかなりハッキリと海老とか甲殻類の香り。
赤い皮目と純白の身の組み合わせが、見た目にも甲殻類然とした趣に拍車をかけます。
 
ブダイ、とても美味しいお魚でした。
バター焼きに合っているように感じましたが、他のお料理でもいただいてみたくなりました。
 
振り返ってみると11月は小田保さんのカキフライをいただいていなかったのですが、大きくなったのとともに香りもとても強くなっていました。
 
見た目も味もパンチのあるカキフライに、ブダイもしっかり負けない力強さで、大満足の1皿でした。
 
ごちそうさまでした!

北千住の「重義」でフレンチパンケーキ、かぼちゃん。

さて、この日は1度退散して態勢を整えて北千住に出陣。
気になっていた11時オープンのお店に伺います。
 
重義。
北千住のパンケーキの名店「茶香」さんの隣にあって、その「茶香」さんがプロデュースのかき氷専門店なのだそう。
 
あくまでも「プロデュース」という体のようですが、コラボしたソースがあったり、最近では茶香さんのパンケーキ生地を使ったメニューが登場したり茶香さんファンには気になる存在だったのです。
 
テーブルが5つ、向かい合って座るにはスペースが足りなかったようで同行者とは横並びに座るスタイル。
反対側のテーブルのみなさんと向き合って座るという不思議な形でした。

フレンチパンケーキ(1200円)。
茶香さんのパンケーキ生地を一晩アパレイユに浸して作ったパンケーキ版フレンチトーストなのだそうです。
 
苺、バナナ、ブルーベリーで飾り付けられ、添えてあるのは生クリーム、ソフトクリーム、メイプルシロップ。
 
茶香さんのパンケーキ生地はシンプルにいただきたいところですが、何やらごちゃごちゃしていますね。
 
好みに個人差はあると思いますが、それにしても綺麗とも可愛いとも思われないビジュアルのように感じます。
いかがでしょう?
 
フレンチパンケーキ生地はこちら。
見た目は"パンケーキ"感はそれほど感じられませんね。
 
このブルーベリーが冷凍なので、融け出た水分でフレンチパンケーキ生地が紫色に染まっていく様は、いやはや何とも。
 
コーンスープが付きましたが、これは自家製なのかちょっと分かりませんでした。
 
粒が入っていたのは確かです!
 
メレンゲの混ざりきらない生地感はまさしく茶香さんのそれ。
 
もともとのシュワシュワ弾け消えるような儚い食感が魅力ですが、一晩置いてしまうとどうしても一旦水分が抜けた感じが出てしまっているのはやや残念。
 
フレンチトーストはフランス語で「パン・ペルデュ(=失われたパン)」。
つまり時間が経って乾いて固まってしまったパンを復活させる料理として生まれたものですが、これはむしろストレートに「パンケーキ・ペルデュ」と呼びたくなる1品だったと思います。
元の生地が美味しいだけにもったいない!
 
もうひとつもったいないと感じたのは提供のタイミング。
わざわざ提供の順番は確認してくださったのですが、1分ほどのタイムラグでほぼ同時に提供されたのにはちょっと驚きました。
 
かぼちゃん(980円)。
茶香さんの人気メニューとコラボしたそうです。
 
ソースというより「ペースト」といった方が表現が適切かも。
 
重ためのかぼちゃペーストに、緩めの生クリーム、食感も甘さもバランスがよかったと思います。
 
ちょっとキャラメルソースの主張が強すぎるのがもったいない気がしました。
 
氷はミルク氷になっていて甘さのあるもの。
 
掘り下げていくと、中にもかぼちゃペーストが入っていました。
 
雑な言い方をすると、かぼちゃの煮物を作るときにしっかりめに炊いて鍋底に残るヤツみたいなポッテリ感。
 
かき氷のソースは季節感、オリジナリティーのあるものが多そうで期待できそうな気がしました。
 
フレンチパンケーキの方は、添えられた生クリームは固まり気味、ソフトクリームはひと口目をすくおうとしたら底まで丸々持ちあがるような仕上がりで"やっつけ"感が否めなかったです。
 
個人的な印象では「茶香・ペルデュ」になる前に、こちらのお店はかき氷に特化した方がいいように思います。
かき氷で気になるメニューが出ていそうだったらまた伺いたいと思います。

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