湯島の「ties」でイブラヒム・モカ、モカ。

この日は夜の用事前に湯島の「ties」さんへ寄り道。

何かケーキをと思ったところ、ショーケースはがらんとして1つだけ残っていたのでそちらをいただくことに。

五臓六腑にズンと響く味わいの重い1杯をいただける自家焙煎コーヒー店ですが、パティスリーでの修業経験のあるご主人の作るケーキも大人気なのですよね。

コーヒーはイブラヒム・モカ、ケーキもモカ。

狙ったわけでもないのですけど、エチオピア系のコーヒーを飲みたくてお邪魔して、ケーキはこれしかなかったので自然とモカ×モカの組み合わせになりました。

モカ。

コーヒー風味のビスキュイにカルーアリキュールとブランデーをアンビべして、バタークリームで仕上げたケーキ。

「コーヒー風」ではなくしっかり味わわせるコーヒーの味と、華やかなリキュールとバタークリームの組み合わせ。

レトロな喫茶店で煮詰まったコーヒーの尖った味をフレッシュで丸め込んで仕上げたような懐かしさがありつつ、それでいて香りの高貴さや、素朴なところとリッチなところを併せ持つ味わいの幅広さはフランス菓子らしいそれで、何とも味わい深いケーキでした。

イブラヒム・モカ。

かなりヘビーな1杯で、香りも然ることながら強烈な旨みが印象に残ります。

そこへ来て華やかなリキュールでデフォルメされたケーキのコーヒー風味が、スッとスムーズにとけ込みます。

ケーキ屋さんでコーヒーを合わせてケーキをいただくことは結構ありますけど、コーヒーをメインでいただきつつ本格的なケーキを合わせられる機会というのもなかなかないので今回も貴重な経験ができたな！と思いながらごちそう様でした！

豊洲の「とんかつ八千代」でヒレカツ。

お寝坊の影響で全体的にいつもより押したスケジュールで「八千代」さんを訪問。

よく寝られたことに加えて、早い時間は少し涼しくなってきた時節なので何だか気分のいい朝でございます。

大根が美味しい。

注文は久しぶりにヒレカツ。

とんかつはロース派なので、ロースカツ系のメニューはときどきいただいているのですけど、ヒレカツは随分長いこと食べていませんでしたねえ。

ケチャップありなしの希望を聞かれますが、無論迷いなく「あり」でお願いします。

ロースはどうしても脂身中心に味わってしまいますけど、ヒレだとお肉の風味や食感に自然と意識が強く向きますね。

 心地よい歯応え、というか歯切れ。

子どもの頃、家で食べるヒレカツといえばスライスしたお肉のタイプだったのでそれとは別物のようではありますけど、やっぱり味わいとしては重なるところがあるからか、久しぶりにおうちヒレカツを食べたくなりながら今日もごちそう様でした！

豊洲の「米花」で銀ダラ西京焼き、茄子味噌、万願寺唐辛子のちりめん山椒炒め煮。

この日は久しぶりにすっかり寝坊してしまいましたが、ややズレた時間ながらいつも通りのコースで「米花」さんで朝ごはんをいただきます。

まずはお野菜料理が大皿に山盛りで登場。

手前が茄子味噌。

練り胡麻が使われていそうで、マイルドかと思わせて唐辛子でピリリと辛め。

奥は大きくて肉厚な万願寺唐辛子なのですけど、山椒の風味がさわやかだと思って探ってみるとちりめん山椒と炒めてあるようでした。

メインは最近の定番、銀ダラ西京焼き。

頭寄りの部位でしょうか。

幅広のカットが嬉しいところ。

表面はしっかり色が付いていますが、脂が強すぎて中はあっさりな漬かり具合。

香り高いお味噌と、濃厚な脂が口の中でとけ合って2倍、3倍にとどまらない美味しさが広がります。

この腹身の皮目の端っこがカリッと香ばしく焼けたのがまたたまらんですねえ。

幅広カットは皮目が広くてありがたいなあと満面の笑みでごちそう様でした！