この日のメインの目的は、冬ということでビーフシチューをいただくことだったのですよね。
合羽橋で買い物をしていたらついつい長居してしまったので、ちょっとランチタイムから遅れ気味の訪問です。
グリル佐久良。
浅草の洋食の名店の一つ。
お店の前を通りかかる人力車のお兄さんが「ビーフシチューが美味いデース!」と駆け抜けていきましたよ(笑)。
お店に入ると7割ほどの席の埋まりですが、
「ちょっと時間かかるけど、良ければ中で待っててね」
と優しいお母さんが迎え入れてくださいました。
スナックを居抜きで使っているのではないか、と疑いたくなるような内装ですが、ちょこちょこ声をかけてくださるお母さんのお人柄もあって居心地は頗るいいです。
野菜サラダ(1100円)。
ボリューミー。
レタス、紫玉ねぎ、トマト、きゅうり、セロリ、アスパラはグリーンとホワイトの2種。
ドレッシングはサラダ油を乳化させた系のシンプルなもの、自家製でしょうか。
直前に洗って氷水にさらした感じの野菜がちょっと水っぽいものの、パリッとしていて悪くないです。
タンシチュー(2700円)。
グツグツ煮えたぎって登場。
タンの山に、付け合わせはジャガイモ、ブロッコリー、人参。
シチューはサラッとしています。
イメージよりコクが浅い感じがしますが、ビーフとバターの甘みの上に葡萄のような果実味とビターな刺激。
想像以上に飲みやすいです。
贅沢なメニューですが、これだけたっぷりの牛タンがあれば躊躇なくがっつけますよ。
繊維がすゎっとほどける牛タンは、ほどけた後じわじわと旨みを滲み出してきます。
「溢れる」というほどではなく、穏やかに、しかし確かに、存在感のある味わいです。
やー。
ビーフシチューを何軒か食べ比べようと、有名なお店をいくつかピックアップしていましたが、またこのお店に行ってしまいそうです(笑)。
美味しく、過ごしやすく、とてもいいお店でした。
ひとつだけ言わせていただくと、ユリは飲食店には向かないと思いますけど。
いや、何にせよ大満足。
おすすめいただいたソウさんに感謝です。