ターブルオギノの後には大好きなパティスリー、イル・プルー・シュル・ラ・セーヌでケーキを購入してきました。
ふわふわ生クリームのふわふわロールケーキ(525円)。
イメージ的には弓田シェフの嫌いそうなネーミングだと思うのですけど、そこが気になってしまうという真理。
シンプルなロールケーキって心をくすぐりますよね。
「生クリーム」は実はヨーグルトムース。
確かに食感としての軽さはありますが、味わいもとても軽くさわやかなもの。
お酒のような香りの良さもあります。
ケーキ生地はアーモンドの香り漂うもちもちのもの。
シャリシャリとビスキュイが楽しい食感です。
個人的には名前のイメージとはかなりかけ離れた印象を持ちました。
「何となくロールケーキが人気」「ふわふわ、と書いておけば女子が飛びつく」ような世の中に対して、挑戦的な意志を感じるケーキだと思いました。
生地の旨みとビスキュイの甘みとヨーグルトの香り。
味が深かったです。
ブッション(430円)。
「コルク栓」を意味する名前の通りの形。
お店のレギュラー商品ですが、ようやくいただく機会を作れました。
アプリコットの酸味とレーズンの甘みは馴染みいいですねえ。
溢れ出すラム酒、その香り。
やさしく封じられていたのですね。
大らかな生地の粗さが、ラム酒の溢れ出し方に効いています。
ガトーバスク(475円)。
こちらも定番商品の伝統菓子ですね。
シェフご自身が世界一の香りと考えるスペインと特定の地方のアーモンドを、ご自身の手で輸入されたのだそう。
シェフの思い入れも強そうな商品です。
見た目にはカスタードと生地が結構くっきりと分かれて見えますね。
アーモンドは特有の「ふくよかなやさしい甘い風味」を超えて、どこか妖艶さも備えています。
恐らくカスタードに入っていると思われるラム酒の香りに昇華されるように一体となって、余韻が残ります。
表面こそカシッと焼かれていますが、全体にはネチッとかモチモチッとした食感。
やはりこのお店にはこういうコシの強い食感の生地が似合う気がしますね。
他にも気になるケーキがいくつかありましたので、近いうちにまた伺いたいです。