lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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関内の「シシリヤ」でマルゲリータ・ブファラ、マルゲリータ、プロシュート・ビアンカ、クアトロフォルマッジ・ベーコン、マリナーラスペシャル、マルゲリータDOCビアンカ、フンギスペシャル、フレスカ。

この日は新宿で某イベントを観戦した後、夜は関内のお店を予約していたのでササッと移動。


シシリヤ。
2001年オープン、日本のナポリピッツァ専門店の草分け的存在とも言われる名店。

何といってもこちらのお店の特徴は、薄めの生地。
お店のHPによると、機械を使わず手で練ることと前日に仕込むことがこだわりだそう。

個人的には3度目の訪問ですが、食べ歩き的にしっかり食べに来るのは初めて。
いつもほぼ満席で賑わっているのですけど、席さえ空いていればふらっとカジュアルに楽しめたりもするお店なのですよね。


最年長Aさんの乾杯の音頭でいざスタート!
僭越ながら僕が幹事ということで、初めの何枚かを注文していきます。


マルゲリータ・ブファラ(1800円)。
いきなりナポリピッツァの主役ともいうべきこちら、水牛のモッツァレラを使ったマルゲリータ

久しぶりのシシリヤのピッツァですが、薄い生地で小振りなのでこれはパクパクイケそうです。


リーズナブルな値付けなので、チーズやソースは特別質の良さは感じませんが、やっぱり生地!生地旨っっ!
しっかりめの塩気に焼きの香り、じわじわと粉の甘み、旨み。
強いコシの入った弾力、いや弾力ともまた違った躍動感のある歯応え、裏面はざらりと粉っぽさが残る感じ。
噛むとシャリシャリというかモチモチというか・・・不思議、独特、絶妙、抜群。

具やソースを添えて、生地を味わうピッツァです。
美味い。


マルゲリータ(1300円)。
1度やってみたかったブファラ(水牛)とバッカ(牛)の食べ比べ、やっと実現できました。
ただ、できれば注文通り逆の順番で出してもらいたかった(^^;)


できればブファラの写真に戻って見比べていただきたいのですが、注目していただきたいのは2点。
1つはブファラの白さ、これは本当に一目瞭然。
もう1つはコルニチョーネの焼き、1枚目よりも2枚目の方が焼きが強くてこれくらいの方が香りがバシッと決まっていたように思います。
モチモチした食感も1枚目よりも締まっていました。

これを食べて、ブファラは生クリームのようなすっきりとしながら濃厚なミルク感だったなあと感じました。
こちらはモッツァレラというか、いわゆる「チーズ」という味。
むしろ食べ慣れた味だからか、ソースのトマトの香りもはっきりと「これこれ!」といった調子に強く感じられました。


続いてのピッツァはソースもチーズも使わないものにしたので「お好みで」とオリーブオイルが登場。
左は普通のオリーブオイル、右は唐辛子の辛いオリーブオイルでした。


プロシュート・ビアンカ(1600円)。
生ハムとペッパーだけのシンプルなピッツァ。

生ハムモリモリ。


生地はもちろん狙い通りストレートに味わえますが、生ハムも固そうに見えて滑らかに口どける食感でいい味出していました。
オリーブオイルは結構たっぷりかけないと生地や生ハムに負けてしまう気がしました。
かけないで十二分に美味しい、中途半端にかけたら惜しい、かけるならたっぷりがおすすめです。


クアトロフォルマッジ+ベーコン(1500円)。
チーズとベーコンが乗っていないとピザという気がしないと仰るAさんの意向を酌んで、この組み合わせ。


うむむ、やはりベーコンやチーズの質は。
でもこの値段じゃ文句も言えませんけど(^^;)


マリナーラ・スペシャル(1300円)。
再びトマトソースに戻って、ニンニクとアンチョビのペースト、チーズ、オレガノ

オレガノって、個人的にピザソースを「ピザ」たらしめる最重要要素な気がしているピザな香草です。
トマトソース、チーズは他と違わずといったところですが、期待したアンチョビペーストが弱くてちょっと肩透かし。

いやまあこの値段ですからね( ̄▽ ̄)


最高値メニューのこちらは水牛のモッツァレラ×2、トマト、バジル。

DOCというのはイタリアの「統制原産地呼称」のことで、マルゲリータDOCを名乗るための厳しい規定を守っているという証です。
マルゲリータに関しては、ナポリの「真のナポリピッツァ協会」のレシピではトマトソースが少量使ってあったそうですが、EUの伝統特産品規格であるSTG認定のレシピではトマトソースが使われなかったので、ナポリでは現在どちらもDOCと名乗るのを許されているとか。


こちらはビアンカと付いていますので、トマトソースなしですね。
いっぱい乗せれば乗せただけ美味しくなる、という単純なものでもありませんけど、乗せた分以上に美味しくなっていました。
1枚目で感じたよりも、ブファラの雑味のないストレートなミルクの香りが迫ってきました。


フンギ・スペシャル(1400円)。
キノコ、ベーコン、チーズ。
まだキノコが乗っているのをいただいていなかったので「Aさんの希望」も満たしつつこちらをチョイス。


キノコは舞茸、しめじ、椎茸だったと思います。
こちらも素材の質は至って普通なのですけど、組み合わせの妙でいい味に仕上がっています。

キノコは水分が抜けてしまって食感は弱まっていますが、そこへふっと立ち上がる香り。
B級な味わいかと思いきや、質朴とした生真面目な印象の一枚でした。


フレスカ(1600円)。
レモン、トマト、チーズ、ルーコラ。
〆はこれにしたい、と入店当初から言い続けていました( ̄▽ ̄)みなさん優しい方ばかりで。

事前情報では「夏限定」と伺っていましたが、この日のスペシャルのひとつになっていたのでありつくことができました。
まあ夏だけとはいってもいつでもある材料で作ることはできそうですな。


分かりづらいかもしれませんが、写真中央にカットされたレモンが乗っています。
レモンはカットを乗せているだけなのか少しは搾っているのか、トマトソース全体に爽やかな香りが吹き抜けています。
トマトとレモンの酸味同士が一体になって膨らみを増したところへ、ルッコラの苦味がくっきりと。
ルッコラよかったな。

何といっても生地が最高なので外すことはまずありませんが、今回特に印象に残ったのはプロシュート・ビアンカマルゲリータDOCビアンカの2枚。
トマトソースやチーズは値段そこそこですが、生地の味を邪魔しないという大役を見事に果たしています(これが実はすごく大事かも)。
気を張らずに過ごせるカジュアルな雰囲気や店員さんの付かず離れずな距離感が「自然と」できている感じ、その完成度が高いなあと感じました。

今回は初対面の方もいらっしゃって、人見知りの激しい僕は結構ワクワクしながらもドキドキだったのですけど、ものすごく楽しい時間を過ごすことができました。
みなさんも楽んでいただけたはず!と勝手に振り返れるほど笑顔の多い夜だったと思います。

それもひとえに心優しく素敵なみなさんと、美味しい美味しいピッツァのおかげ。
どうもありがとうございました!
またよろしくお願いします!

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