lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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築地の「かとう」で銀ダラ西京焼き、松川カレイ刺身。

続いて場内に入って、行列のなかったかとうさんへ入ります。
 
おはようございますー!
 
僕が入った直後、急に行列が延び始めたようで、お店のお姉さんが厨房に、
「はい!今日も始まりました~!」
と声をかけていらっしゃいました。
 
そういうタイミングがあるようですね。
 
右のイラストがそのお姉さん。
そして左の張り紙が、「閉店のお知らせ」でございます。
 
2016年最終日の12月30日をもって、惜しまれながら閉店されてしまいました。
思えば、僕も初めて場内でごはんを食べたのはかとうさんだったのですよねえ。
あれは学生時代だったなあ。
 
まずは松川カレイ(1500円)から。
「皮目が松の幹のようにザラッとしている」から「松皮」かと思っていましたが、「松川」という表記もあるのですね。
諸説あるようですが、「松川」の方は地名に由来があるそうです。
 
穂紫蘇が乗るのが、かとうさん流。
 
カレイの中でも最高に美味しいとして、カレイの王様「王鰈(おうちょう)」の異名を持つそう。
 
食べたことがなかったので、気になっている魚だったのですよ。
 
そんなに熟成した感じはなかったのですけど驚くほどに味が濃く、脂乗りもイメージしていたカレイの範疇を超えるもの。
香りがとてもいいです。
 
エンガワはぷちゅっぷちゅっと弾けて、美味なのは言うまでもなく。
 
「王鰈」の名に恥じない、貫録の美味しさでした。
美味い!ウマイヤ王朝!
 
銀ダラ西京焼き(1150円)。
かとうさんでの最後の注文は、定番のこちらにしました。
 
築地にはもちろん数えきれないほど飲食店があるわけですが、
「西京焼きが食べたくなったらかとうに行く」
という方も多かったように思います。
 
かとうさんの焼き物は、それほど高温で焼いていないのではないかと思うのですけど、
時間をかけて丁寧に、しっかりとした焼き色を付けた仕上がりですね。
 
こんがり、銀ダラ。
西京焼き、香り最強。
 
皮目もゼラチン質をたんまり蓄えて、分厚く、ぶりんっぶりんに重量感のある食感。
 
小分けにして最後まで残して食べたいところでしたが、ぺろりんとまとめて剥がれてしまったので、
堪え切れずそのまま口に放り込んだら、まさに至福のときでした。
 
ほとんど脂が落ちていないのではないかと思うほどに、表面を焼き固められた中に豊潤な脂が詰まっていました。
 
かとうさんは焼き魚、煮魚、刺身はじめ、丼ものもあったり、いち早く季節物が出始めてシーズン終了まで長く楽しめたり。
いつでもメニューが豊富、そしてほどほどのお値段なので、河岸の方から僕のような素人までとても入りやすいお店でしたねえ。
 
またこうして「築地らしい」お店の歴史に幕が下りるのは寂しい限りですが、
ただただ、良い思い出をたくさん作らせていただいたことに感謝させていただきたいと思います。
ごちそうさまでした!
ありがとうございました!

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