2月18日(土)、前週の土曜日は祝日だったので、ちょっと久しぶりの土曜築地三昧です。
1週間お店を休んで内装工事をされた高はしさんが、17日から営業を再開されたということで、
それもとても楽しみにしていたのですよ。
並んでいる段階で、洩れ出づる明かりの色合いで分かってはいたものの、
店内に入ると、照明を替えた効果で随分印象が変わって感じられました。
今までは蛍光灯で、外光を活かしたような明るさだったのですけど、
オレンジ色を帯びた新しい照明は、扉の外とは別空間の温かみを帯びていました。
注文はさわら煮付け(1700円)。
久しぶりに身の部位を。
再開後最初は、1番食べ慣れたメニューをいただくことに。
移転後用に用意されていたのか、昨年から新しいお皿が出始めてはいたように思いますが、
このお皿は初めてお目にかかりました。
以前のお皿は底面まで色が入っていたと思いますが、白地になると煮汁がこれまでにも増して澄んで見えますね。
身の部位の煮付けをいただくのは久しぶりだったかと思いますが、この日はとてもボリューミーな切り付けに感じられました。
角の立ち方も、キリッと勇ましいですね。
腹側は、脂が乗りすぎてちぎれてしまったのかもしれません。
ちょろっと返してみると・・・
トロトロでちゅるるん。
こういうところは1番最後の〆にいただきたい気もしますが、この手の魚のコラーゲン質は温かいうちにいただくのが吉。
タイミングを見計らって、いいところでいただきましょう。
身は表面こそギュッと締まっているものの、ひとたび箸が入るとあとは箸自体の重さでほぐせてしまうようなエアリーなやわらかさ。
口に入れるとたっぷりジューシーな脂が溢れ出しますね。
なるほどさすが寒鰆、身全体にきめ細かく入った素晴らしい脂乗りでした。
すっきり澄んで見えた脂にも、食べ進めるうちに脂が浮かび始めます。
だんだんと春の足音が聞こえ始めた今日この頃ですが、悔いのないよう寒いうちに脂の乗った魚を堪能しておかなくてはいけませんね。
ぺろーんとしな垂れるやわらかな身。
リニューアルされてかっこよくなった店内。
いつも眺めながら注文を悩んでいた品札がなくなったのに慣れなくて、ときどき何もない壁を見上げてしまいましたが、
またいつものペースで通わせていただいて馴染んでいくことにいたしましょう。
3代目がやる気に満ちていたことと、変わらぬいつもの皆々様たちと楽しくお話できたことが何よりでした。
またこれからもよろしくお願いいたします。