lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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築地の「天房」で天ぷら盛り合わせ(稚アユ入り)。

3月25日、いつもと順番を替えて回ることにして買い物から回ったこの日。
 
1軒目をどこにするか決めていなかったので「春っぽいもの」をテーマに1時間ほど場内外を歩き回りまして・・・
 
7時開店の天房さんに落ち着きました。
 
食べたいものを単品でお願いしようと順番にお願いしていったところ、
「全部盛り合わせに入ってるし、そっちの方が安く済む」
とお母さんにご助言いただいて、大人しく従うことにしました。
 
天房さんはちょっと時間がかかるので、待ち時間に見回しているとこんな張り紙が。
 
■年■月■日と、移転の日付を塗りつぶしてありますね。
「(月)」を塗りつぶしていないのが気になりますが、もちろん1番気になるのは「移転はいつになるのか」でございます。
 
天ぷら盛り合わせ(1300円)。
大体3人前ずつ作られるようで、僕の分は2回転目でした。
 
開店前に並び始めたときから胡麻油の香りが漂っていましたが、
店に入ったとき、そして目の前に料理が出たとき、と段階を踏んで香りが強くなってきました。
 
あとはもちろん口に運んでピークを迎えるのみです。
 
内容は芝海老、才巻、キス、稚アユ、ヤリイカ、穴子、ししとう、茄子、海苔。
 
天房さんの定番に、季節物として稚アユが加わったといったところでしょうか。
 
天つゆ、大根おろし、レモン、そして卓上に用意されている塩を駆使して楽しみます。
 
そもそも品数が多いので、選択肢が無尽蔵すぎて嬉しい悲鳴状態です。
 
稚アユ。
衣は薄く、身自体もふわふわと軽い揚げ上がり。
 
苦みの底に甘みを感じるワタも、稚アユに求めるものをズバッと言い当ててくれる優等生のような味わい。
 
ヤリイカ。
今シーズンはするめいかが不漁で値段が高騰している分、ヤリイカが例年より若干活躍しているようです。
 
やや厚めに衣をまとっています。
 
チャクッと衣を噛みしめ、その後イカがパッツン。
 
揚げ油がじゅんわり浸み出るのと、イカの旨み7:甘み3くらいの風味と、
さらに天つゆで甘みを少し加えてやったりして。
 
稚アユと比べると少し重い食感、味わい。
天ぷらのまた逆方面の良さを改めて示してくれます。
 
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キスは天つゆにどっぷり浸からせてみます。
 
さっぱりした白身ですが、実は個性的な香りがある魚なので、
この薄い身を揚げて、塩でいただいても、天つゆに浸けても、はっきりとそれと分かるのが頼もしく感じられます。
 
才巻。
ぽてっと衣がついたのが2本。
 
ちょっと油をじっとりと感じますが、
中から覗く紅白の鮮やかさと重なるような鮮烈な海老の甘みが胡麻油の香りとよく馴染みます。
 
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芝海老は3本。
天房さんの代名詞ともいうべき種ですね。
 
足周りでショリショリと揚がったところの食感が面白く、才巻よりも海老の香ばしさの方が立つのが特徴。
 
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穴子と茄子。
穴子は半身、茄子は1/4カットくらいだと思います。
 
穴子はちょっとニオイが気になりましたが、「旨みの強さの勇み足」といったところ。
茄子はジューシーで甘くて、油で濃厚さをさらに蓄えたような、「重い」と感じないギリギリの理想に近い仕上がりでした。
 
今回は稚アユ、ヤリイカ、キスをいただきたくて、それに茄子あたりを付けてもらうつもりでお店に入りましたが、
おすすめに従った結果、全部いただけた上に海老2種に穴子、ししとう、海苔までいただけたのでお得だったと言って間違いないかと思います。
 
個人的に言えば、稚アユが1本だったのは若干心残りだったので、
また同じような機会があったら更なる入念な検討、さらには相談の上注文を決定しようと思います。
 
稚アユ入りの天丼を注文したお客さんが、
「稚アユだけは別で揚げて」
とお願いしたのを快く受けていたりして、こちらのお母さんはとってもやさしいのですよね。
・・・なんだか意味深な言い方でしょうか(笑)
 
また季節物を狙って、定期的にお伺いしようと思います。
ごちそうさまでした!

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