ふらふら散歩しながら荻窪へ。
随分春が間近に感じられる陽気だったこの日、火照った身体をさらに仕上げに(?)吉田カレーさんへ。
注文は決めてあったのでサラサラとお願いしました。
今回は完成までの工程を見るのもワクワクするトッピングをお願いしたので、いつも以上にご主人の手元へ注目してながら待ちました。
カレー(辛口)豚、W焼きチーズトッピング(1250円)。
はい、ご覧いただいてお分かりかもしれませんが、今回の注目は何と言ってもW焼きチーズ。
一般的にはメイントッピングになる"豚"を、印象の面でも物理的な面でもチーズが飲み込んでいますね。
「WにはWを・・・」というわけではないと思いますが、バーナーもダブル。
ご主人が二刀流で2倍の量のチーズに焼きを入れている光景は、いやが上にもテンションが上がりました。
開票速報と同時に当確が出たくらいのスピード感で勝利を確信です。
こんなに興奮する水面は、コレか沖縄の海か・・・といったところ。
そして忘れてはいけないのが、このギラギラと太陽を照り返すチーズの下には絶品の"吉田カレー"という海が。
さらに海底には"豚"という財宝が眠っているという伝説付き。
もう潜るしかありません!もう飛び込むしかありません!
待ったなし!いざアツアツのうちに!
実は以前にも1度焼きチーズトッピングをお願いしましたが、その際はカレーを甘口にしたのでちょっとマイルドすぎてしまった記憶があったのですよ。
というわけで今回は辛口でお願いしました。
果たして吉と出るでしょうか・・・?
ここまで豚が見えていないので念のため確認しておきますと。
横長のお皿の右端から・・・
左端まで届いています。
今回はまさかの脇役に回り気味ですが、豚も肉厚でねっとりコラーゲン質を豊富に含んでボリューム満点なのですよ。
トッピングが魅力的すぎるこの1皿ですが、まずはシンプルにカレーだけすくって味見しましょう。
カレーだけ・・・カレーだけを・・・あれ・・・えっと・・・
チーズを避けきれず・・・!
どこを切り取っても「はい!チーズ!」と言わんばかりにチーズがフレームイン。
諦めてこのままパクリ!
・・・ドッローン~デローン~。
辛口の刺激的な痛覚の後を追って、傷口にふたをするような濃厚なコク、落ち着いたところで吉田カレーさん特有のフルーツの甘い香りが吹き抜けていきます。
続いて、"豚だけ"をすくって味わってみましょう!
"豚だけ"をね!
はい!チーズ!
豚のコラーゲンととろけたチーズが、口の中で"ハモる"ような絶妙な二重奏。
見た目では完全に飲み込まれていた豚も、味の勝負になれば負けていません。
ちょっと食べにくさを感じるほどのチーズの量ですが、逆にその"イベント"感も加わってとても楽しんでいただくことができました。
味だけで正直に評価するなら、吉田カレーさんの魅力を若干"邪魔している"と言ってしまっていいと思いますが、
"美味しい"と甲乙つけがたい"楽しさ"という新ジャンルで満足感のある1皿でした。
めちゃめちゃ楽しかったです。
食べ終わったときは「次は普通にカレーを味わおう」と思っていましたが、
少し経った今、またこれを食べたくなってしまっている自分に「人間の弱さ」を感じている今日この頃です。