日本橋で用事を済ませてお昼過ぎ。
ちょっと甘いものでも…と浜町の「おやつのこぼく」さんを覗くも既に完売。
諦めて帰ろうかと思いましたが、並びに和菓子屋さんがあるという噂を聞いていたことをふと思い出しました。
茂ち月。
「ぶらり途中下車の旅」や「アド街」で"戦後まもなくの創業"と紹介されたようなので公式情報としても正確なことは分からないのかもしれません。
土日祝日が定休、生産量も少なめなようで、今までなかなか営業しているところに出会えなかったのですよね。
どら焼き(160円)。
隠れた下町の名店、と称されることもあるお店の名物。
1日に50個ほどしか生産しないそうです。
大判なうえ、中心が盛り上がるほどにたっぷりな粒あん。
「下町の~」とか「老舗」とか言われるお店にありがちな、荒っぽい焼き色ではなく素直に丁寧さが感じられます。
水分多めでしっかり甘い粒あんがインパクト大。
しっとりしつつも弾力のある生地の質の良さを強調すると良さそうに思うのですが、たっぷりのあんに飲み込まれてしまっている感があります。
どら焼きを食べた、甘いものを食べた、という欲求をド直球に満たしてくれるどら焼きでした。
"隠れた"名店というよりは、単に特別取りざたされることがなかっただけのように感じましたが、近所にお住まいの方にはリーズナブルで使い勝手のよいどら焼きではないかと思います。
ちなみに、お会計を済ませた後ご主人が入り口まで来てくださったので「丁寧に見送ってくださるのかな?」と図々しくも推察してしまったのですが、なぜか僕が1歩外に出た瞬間に無言でピシャリと扉を閉められるという…。
何だったのでしょう…(^^;)