この日は築地で買った食材を置くために、一旦帰宅。
朝の北千住に戻るなんて、なかなかない珍しい境遇だったので、ふらっとパンケーキの人気店茶香さんへ。
開店時間は11時ですが、行列対策で8時半頃から整理券を配っていらっしゃるのですよね。
8時半を過ぎての到着でしたが、無事に13時頃の整理券を手にしました。
お店の公式Twitterの呼び出しに合わせてお店に出向くシステムなのですが、結局12時半過ぎには案内していただけました。
ちなみにその時点でまだ整理券は残っていたようです。
以前は朝のうちにはけてしまっていたイメージだったので意外でした。
ちょっと落ち着いてきているのですかね。
この日は僕以外にもおひとり様男子が、お2人もいらっしゃいました。
立石の「宇ち多゛」さんなんかですと逆に若い女性のお客さんが増えてきていますし、SNSの影響もあってか飲食店の"客層"というものは開けてきたような印象がありますね。
ミルクコーヒー。
堀口珈琲のグァテマラの豆と十勝産の生乳を使用とのこと。
パンケーキは注文後に生地から立て始めるのでちょっと時間がかかるのですけど、ドリンクは注文後すぐ登場。
パンケーキが出るまで我慢しようかとも思ったのですけど、氷が融けてしまいそうだったので先に口をつけ始めました。
コーヒーとミルクにこだわりはありそうでしたが、結構氷が多くてキンキンに冷えているので甘みだとかいったような味わいは飛んでしまっていてちょっと残念でした。
そうこうしているうちにパンケーキ。
セピア(1500円)。
期間限定のメニューで、この記事が公開される頃には終了しているかもしれません。
セピア色に褪せてしまいそうなほど記事アップが遅くなって大変申し訳なく思うところでございます。
茶香さん独特のふわふわしゅわしゅわ生地3枚に、紅茶を練り込んだ生クリームをドバッとかけてトップに煮りんご。
添えてあるのはキャラメルアイス。
提供時に「生地が萎みやすいので早めにお召し上がりください」とご指示があるので、写真もそこそこにいただきます。
甘さを抑えてある分、牛乳の香りが前面に。
紅茶よりむしろ目立っていたような気さえします。
"いい香り"なだけではなく牛乳の深みを感じました。
煮りんごは、それ自体強く印象に残るものでもありませんでしたが、このお皿の上でいうと他にない食感、酸味を含む味わいが要所要所でアクセントになりました。
考えられた組み合わせですね。
キャラメルアイスは出来合いのものでしょうか。
変に甘さが強く感じられて、バランスが悪く感じられました。
よく膨らんだ生地は焼きたてでアツアツ。
ゆっくり流れ落ちるクリームがじわり、じわりと融けてゆきます。
これ、写真では分かりにくいのですけど、混ぜきらない生地はところどころメレンゲが真っ白に残っているのですよね。
口に入れると…、お!今回は結構焼き目が口に残りますね。
中のしゅわしゅわはいつも通りで、メリハリが印象的。
断面がよく見えてきた頃には、大分生地が萎んでしまっていました。
これはこれで、むちんっと独特と歯切れに魅力があるのですけどね。
3枚のパンケーキの中で1番浅い焼き色でコレ。
どれも片面はいつも通りの淡い焼き色でしたが、もう片面はこんな調子だったのですよね。
今回はオペレーションにせよ、パンケーキにせよ、ところどころ疑問を感じるところもありました。
でも相変わらず、丸見えになっている厨房でご主人らが黙々とパンケーキを作り上げる様は言わば職人芸の様相で、およそパンケーキ店に似つかわしくない気迫を感じました。
こちらのご主人は、こだわりのパンケーキを作っていたらたまたま"パンケーキブーム"や"インスタ映えブーム"が来てしまったという感じで。
波に乗るでもなく、抗うでもなく、黙々と我が道を進もうとする職人の気概を感じるのですよね。
"職人"の作るパンケーキは、シンプルな方がその良さが感じられるかもしれないなあなどと次回の注文を意識しながら、ごちそう様でした!