8月11日(土)、この日は朝ごはんのお店が決まりきらないまま築地に到着。
久々に中栄さんのカレーが頭をよぎりましたが、
「カレー気分ではないな…」
と思い直して、とりあえずメニュー豊富な小田保さんにお邪魔して考えることに。
結局決まらないまま注文を聞かれてしまって咄嗟にあるものを口走って"しまい"。
前菜的にもう1品追加。
シャコからあげ(600円)。
3尾分。
"からあげ"とは言っても、素揚げのようですね。
もしかしたら"殻揚げ"ということなのかも。
殻の香ばしさでいうと海老をイメージしていただければ大差ないかと思いますが、食感も味もギュッと詰まった身が特徴的ですね。
3つの内ひとつは子持ちでムチムチ。
見た目だったり、足の感じで苦手な方もいらっしゃるようでしたが、個性があって面白かったです。
とんかつカレーがけ(1080円)。
「カレー気分じゃない」と小田保さんにやってきたのに、カレーがけを注文してしまうという。
いやしかし、この迫力を目の前にして後悔はありません。
小田保さんあるあるなのですけど「カレー」というメニューはなぜか見落とされがちのようで、たまにカレーを頼む方がいらっしゃると店内に、
「めっちゃカレーのにおいがしてきた」「カレーもあるのか」「次来たらカレーにしよう」
などという声が、店内あちこちで聞かれます。
カツは薄めで、衣は剥がれめ。
古き良きカツカレーといった趣ですかね。
ただ、カツカレーのカツって、カツとしてのレベルの高さが求められているわけではないと思うのですよね。
ちょっと衣が剥がれるくらいの方が、却ってルウがあの手この手でカツに絡みついたりして。
典型的ロースカツ。
脂身がプリッとして、赤身部分はぎゅぎゅっと締まった肉質。
ルウでふやけた衣と、カリカリが残った衣と。
どちらも違った魅力があって、どちらもいいです。
端っこ付近では、赤身部分にもサシが入っていて、とてもジューシーになっていました。
というわけで、何だかんだいって結局カレーは「食べたかった」ようで、大満足の朝ごはんとなりました。
このところ、移転までの残り時間を意識して、自分が何を食べたいかに加えて「何を食べるべきか」みたいな思いが心を支配し始めて、お店が決まらないことが増えてきてしまっている気がしますね。
まあ築地での残り少ない時間を無駄にしてしまいたくはありませんから、初心(?)に立ち返って、食べたいものを食べる、迷ったら両方、の言葉を胸に、最後まで全力で注文を考えていきたいと思います。
ごちそう様でした!