3月28日(木)、かな~り久しぶりになってしまいましたが、「パリの空の下」さんへ。
19時オープンに向けて延びる行列、かわるがわる空気を染める美味しい香り。
久々ですが、と言いますか、久々だから、と言いますか、とてもテンションが上がります。
タルト・フレーズ(あまおう)。
売り切れを覚悟していましたが、何とか間に合いました。
ピスターシュの生地に、大きなあまおうがゴロゴロ。
この積み上げ方も芸術的で、何かで強く固定されているわけではないのに崩れないのですよね。
もう目の前にしただけでいちごのコンフィチュールに飛び込んでしまったかのように、甘く妖艶な瑞々しい香りに包まれます。
ピスターシュのクリームは、ねっとりもっちりして、焼き込んだお菓子としては"動"を感じる質感。
杏仁のような大人っぽい甘い香りがキュンと残ります。
香りのピークに持っていくように火を入れている感じがムンムン伝わってきますねえ。
苺にかかったジュレは鮮烈な甘さと香りを放ちますが、これで中の苺がただ酸っぱくならないところが貫録。
ジューシーに香り高く甘い果汁があふれ出して、苺のもつ魅力のプラスアルファとしてジュレが乗ります。
苺の仕入れへひとつとっても妥協を許さないシェフのこだわりあってこそ実現される1品なのだと思います。
何度いただいても感動。
タルト・レザン。
何度かいただいていますが、ピスターシュは初めてかも。
ぶどうがたっぷり。
火が入った皮が少ししんなりして、甘みが飛んだ分、渋みのある風味をはっきりと感じることができます。
タルトは火入れが浅めでしょうか。
塩気がビリッと聞いて、まろやかなピスターシュのクリームを大人っぽい方向へ誘導。
タルト・フレーズの振り切ったインパクトに対して、こちらは落ち着いて均整のとれた風味が印象的なタルトでした。
中心から周縁まで、どこもいい。
早々に売り切れ必至のパンドミは2本購入。
いやいや、今回は本当にツイていました。
今回は甘いものだけになってしまいましたが、未食のサンドメニューも色々増えていたので、また次回のお楽しみにしたいと思います。
行くたび「残ってたら絶対買う」メニューばかり増えてしまって、帰りの荷物が膨らむ一方ですが、また吸い寄せられるように伺いたいと思います。
ごちそう様でした!