新卒で社会人になった春以来、約8年間ほぼ1日として欠かさず週末のたびに通ってきた市場へ行くのを自粛して書いています。
様々な考え方や思いがあると思いますが、僕が外出を自粛した方がいいと考えるに至った理由です。
僕は医療の専門家ではないので、以下はネット上にある情報をまとめているだけです。
新型コロナで怖いのは急速な感染拡大
いま社会として優先すべき事項は、感染拡大のスピードをできるだけ遅らせることだそうです。
上記の動画は音声は英語ですが、日本語字幕で観ることができます。
少なくとも04:50以降を観ていただくと、いま最も恐れるべきは急速な感染拡大だということが分かるのではないかと思います。
「動画を観る環境にない」「その時間がない」という方は以下のツイートをご覧いただくと、その怖さが垣間見られます。
ごめんね、しつこいのわかってるんだけど、インスタで読んだ記事があって、これ読んでから今回の件との向き合い方が変わりました。シェアさせてー!イタリアでどんな風に感染拡大したか、簡易的に日本語に訳してみたからみんな見てみて!間違ってたらごめん! pic.twitter.com/Cev6klGTph
— 柳喬之 takayuki yanagi (@yanagitakayuki) March 27, 2020
これらを前提として、いま取るべき行動とは。
なぜ外出自粛なのか
繰り返しになりますが、いま社会として優先すべき事項は、感染拡大のペースをできるだけ遅らせることです。医療がパンクして、治療さえしてもらえないまま大量の犠牲者が出る絶望的な事態を回避するためです。
この目標のために、市民が取るべき行動は「外出自粛」だと要請されています。シンプルに接触する相手を少なくすれば感染のリスクを抑え、感染したとしてもそのルートを把握でき、急速な感染拡大を防ぐことができるからです。
「自分が感染しないために」ではありません。感染拡大のスピードを遅らせるための、外出自粛です。
都内ではすでに先週の3連休前に厚生労働省のクラスター対策班が出した予測感染増加幅の、2倍のペースで感染が増加し始めているそうです。1週間で51人増加と予測していたところ、101人の増加でした。
こちらは都知事の緊急記者会見を受けて書かれた記事で、大変日本の現在地が分かりやすいのでぜひご一読いただきたいところですが、一部だけ引用させていただくと、
緊急記者会見に踏み切った理由は、41名の感染者数よりも感染ルートがわからない感染者が「10数名」出てきたということです。
NHKの番組でも押谷先生が、東京の20人の感染ルート不明患者が、それぞれ繋がっておらず全て孤発例であれば「おしまい」
と緊迫した表情で3/14の取材の時点で言っています。
現在の東京はすでにどこかで一気に感染が広まっているかも分からないような状況です。
東京都が神奈川県、千葉県、埼玉県に対して、この週末の不要不急の都内移動自粛を要請したのも、東京から他県に感染が広がるリスクを考えての判断でした。
都内はいま、無数の感染爆発がどこから発生してもおかしくありません。
心苦しい。
正直に言えば、僕は昨日までは「好きなお店を応援してあげたい!」「行きつけのお店のピンチに、お金を落としにいくのは不要不急ではない」と息を巻いて過ごしていたので、何も偉そうなことは言えません。
ただ、休日だった昨日、日中に外で見た都内の様子と、冒頭に挙げたイタリアの感染拡大の様子を伝えるツイートの内容が重なって危機感が募ってしまいました。
身近に飲食店関係の方も多い人生になってきているので、苦しんでいる姿をたくさん見ていて、こんなことを書くのも大変心苦しいのですけど、外出自粛要請は守った方がいいのではないかと思いました。
「要請」なんて民間に責任を丸投げされたら、事業者は自身や従業員の命がかかっているし、僕たち客も愛すべき店があって、情で動いてしまうんだよ…お店は開けてしまうし、開けられたら行ってしまうんだよ…という思いで胸が張り裂けそうです。行政が責任をもって営業禁止を命令してくれよ…清き一票なめんなよ…という気持ちがないではありません。
とはいっても、たとえ国や自治体の方策が悪手であっても、悪政であっても、いま都民の「外出自粛」は守られるべき行動なのではないかとも思うのです。
政治が守ってくれないなら自分たちで自分たちの生活を守るんだ、という考えになるのは当然ですが、いまは「急速な感染拡大のスピードを抑える」ということの優先順位を上げなければ、「悪政に市民の暴走が重なった」という事態になりかねないのではないでしょうか。
命を懸けて自分のお店をもって日々戦ってきたみなさんからしたら、僕の考えなんて甘ちゃんの戯言にすぎないというご指摘も分かります。
でもいまは、何か外出自粛を守りつつ、応援したい客の気持ちをお金に換えてお店に還元できる方策を考えられないでしょうか。
好きな飲食店各位におかれましては万が一閉店しそうになったらそれ決める前にクラウドファンデングとかやってほしいです。お願いします。
— 絲 (@rassaiiiii) March 27, 2020
これなんか好きなお店がやってくれたら喜んで参加するな!と思いました。知らないお店でも、面白いリターンがあればきっとお金を払ってみたくなると思うんです。
テイクアウトに力を入れるお店もあると聞きます。
日本でなかなか浸透しなかったテレワーク導入がこれをきっかけに進んだように、「そういうのはやらない」「よく分からないから」という気持ちをグッと堪えて、変わってみるべきときだったりはしないでしょうか。
外出自粛を優先しながら、各お店が取り組み方を考えることはできないでしょうか。僕も結局丸投げで申し訳ありません。