の先日初訪問した「チェスト船堀」さんのパンの味にどハマりしたので、早速再訪して他のパンも試してみることに。
今回も手書きで書いてくださったパンのイラストと、それぞれ使っている小麦粉のブランド名。
ハーフで買ったもの、1/4カットで買ったもの……と書き分けてくださる細やかさです。
バゲット3種。
使う小麦粉を変えるだけではなく、それぞれの特性に合った製法で作られているのが見るからに分かります。
左からニシノカオリ、柳久保小麦、ねばりごし。
ニシノカオリ。
3本の中で最もハードな焼き上がりになっています。
クープに関しては鋭利。
生地はしっかり茶色く色づいたもの。
小麦の香り、旨み、香ばしさ、そして塩気も合わせて、これ自体ツマミとして成立しそうなバゲットでした。
ねばりごし。
最もソフトで色づきも浅いバゲット。
ニシノカオリは圧に対して割れる、あるいは折れるハード系でしたが、こちらはしなる、あるいはへこむソフト系です。
焼きの香ばしさはほとんど感じず、クラムとクラストがみっちりと一体のものとしてソフトなパンになったような仕上がりです。
どこか炊き立てご飯を思わせるような、小麦自体の甘み寄りの旨みとでもいうような優しい風味が印象的でした。
柳久保小麦。
東京都産の在来種小麦を使っていて、ポップには一言「しょうゆせんべえのよう」。
ねじねじした独特の成型で、切りどころによってはかなり細いバゲットのような断面になります。
個人的にはニシノカオリの方が醤油煎餅に近いような風合いを感じましたが、こちらは見た目のイメージからいうと相当に濃い味わい。
巻き込まれる形になったクラストがギュギュギュと個性的な歯触りを生んでいました。
チーズのパン。
キタノカオリの生地にパルミジャーノレッジャーノを練り込んだパンです。
パルミジャーノがいい意味で穏やかな主張加減で、全体に適度に食欲をそそる風味が染み渡っていました。
食感はポンデケージョを思わせるモッチリとしたものでクセになる弾力です。
というわけで、小麦違いを楽しめたのはもちろんですが、ひとつひとつのパンがそれぞれファンになってしまいそうな魅力満点の商品ばかりでした。
またすぐ行きたくなりながら、ごちそう様でした!