この日もどこかでデミタスを……ということで、富士見ヶ丘の「慶珈琲」さんへ。
店主さんは「大坊」さんで働かれていた方で、お店の入口には「うず」「長月」の他に「綴」のショップカードも置かれていました。
店主さんと向き合って座るいわゆる「カウンター」の席もありますが、今回は壁際のカウンターへ。
この鮮やかなのに目にうるさくない空色がお気に入りポイントなのですよね。
注文したのは4番。
「大坊」さんを踏襲したメニューで「25g50cc」なので、一般的にいうデミタスと考えて差し支えないと思います。
カップは図柄がいいのは写真でも分かるかもしれませんが、持ったときの質感や口当たりも絶妙に調整されている感じがあるのですよねえ。
豆はブレンド。
空色の壁に鳥柄のカップという爽やかな景色にあって、ちょっと違和感を生むほどに見た目から重みを感じるコーヒーです。
最初の印象はかなり甘みに絞った味のつくりといったところですが、じわじわと舌全体に旨みが染み込んでくるような感覚で広がっていきます。
飲み込んだ後に意識すると口の中に色々な味が残っているのですけど、甘みとそれに次ぐ旨みに他の要素を抑え込むような強さがあるのではないかと思います。
この日はほぼ開店時間に伺ったのですけど、「濃くないのをちょうだい」というタイプのご年配のお客さんが数名いらっしゃって、地元に根づいたお店だなというのを改めて感じました。
また次回は甘味なども狙いつつ、大満足でごちそう様でした!