続いて同じ経堂の「CHEZ RONA」さんへ。
無性にババオロムが食べたくなって、ふと「あのお店にあったな」と思い当たったのですよね。
初めて座ったテーブル席。
真っ赤なテーブルにシンプルな白食器、そして焼き色鮮やかなババアロムがよく映えています。
ババオロム。
ラム酒をギラギラに利かせたシロップに漬け込んだ生地に生クリームを添えた、クラシカルなフランス菓子です。
ぱんぱんに膨らんだ生地は、シロップがじゅわじゅわに染みて若干お皿に溢れ出しているのが見て取れます。
シロップはスパイスや柑橘を使ってあるとのことで、キーンと鋭いラム酒の香りに加えて豊かな風味が広がります。
お店のインスタによると、「古典的には生地にレーズンを入れて焼く」のだそうですが、よりシンプルにしたいため入れていないのだとか。
想像していたよりきめの細かい生地ですが、隅々まで満遍なくシロップが行き渡っています。
シャンティはバニラ風味。
ラム酒の香りと合わさるとバニラが俄然煌びやかさを増していて印象に残りますが、そもそもの生クリームがシロップと馴染みのいい緩さに仕上がっているのがまたよいですね。
もともとババオロム気分になったきっかけは英国菓子の番組を観たことだったので、そこへ倣ってドリンクは紅茶にしました。
というわけで何とも優雅な日曜朝を過ごすことができました。
開店当初は満席でなかなか入らないお店というイメージでしたが、この日はすんなり入ることができました。
まだ気になるメニューがあるので、あまり間を空けずに再訪したいなと思いつつごちそう様でした!