吉祥寺でお昼をいただいた後は、コーヒーでひと休みすべく「珈琲笠間」さんへ。
ネルドリップで丁寧にコーヒーを仕立てる姿を目の前で見られるカウンターにお席をいただきます。
ルバーブとブルーベリーのタルト、エチオピア・ナチュラル(充)。
「笠間」さんでは豆の種類の他に、濃さも粋(25〜30g)、充(20g)、風(13g)から選ぶことができます。
お菓子は季節メニューっぽかったルバーブとブルーベリーのタルトをお願いしました。
ここまで真っ赤に色づいたルバーブのお菓子というのもあまり見かけない気がします。
赤ルバーブの種から育てても緑色の茎に育つことが多いなど、赤の方が希少性は高いようですが、食味で比べると緑の方が香りが豊かでやわらかく扱いやすいそうです。
茎がしっかり形を残していますが、口に入れるととてもやわらかに炊き上がっていました。
酸味がかなり強かったのでレモンも使っているのかと思いましたが、伺うとルバーブ自体の酸味とのこと。
素朴で香ばしい生地に、ブルーベリーの品のよい香りの漂う酸味も途中調子を変えてくれて、鮮やかさだけではない奥行きのある味わいを楽しめました。
食べながら「これはコーヒーに合いそうだな」という思いがふつふつと湧き上がります。
エチオピア・ナチュラル-侘-(充)。
こちらのメニューでは中間の濃さですが、一般的にいえば「濃いめ」だと思います。
キャラメルのようなコクの深い甘みと、とげのない重い苦み。
インド(風)。
焙煎でいうと中深と深煎りの間くらい。
独特のシャープな香りのニュアンスも風の濃さだとマイルドで、全体に薄くなった印象は感づかせずに必要な要素を抽出したような、深みのある穏やかな1杯でした。
ご主人自身は濃いコーヒーがお好きなのではないかと思うのですけど、「濃いのが苦手な方はどうぞ」的なことではなく、必要な表現として「風」を用意されている気がしました。
次回は何をいただこうか楽しみにしつつ、ごちそう様でした!