この日フォーシーズンでご挨拶したあーちゃんさん。
以前米花でニアミスしたことのある方でした。
その際にパン好きの片鱗が垣間見えておりましたが、想像以上にパンにお詳しい方だったので色々お話を聞かせていただきました。
で、勧められたパン屋さんに早速行ってみることに。
ベッカライ・ブロートハイム。
桜新町にある名店。
後日ツオップの店員さんにこのお店に行った話をしたら「きょ、きょ、巨匠！」と畏怖の入り混じった興奮した表情で聞いてくださいました。
有名なお店なのですね。
店名からも分かる通りドイツ系が中心ではありますが、フランス系、イタリア系はもちろん北欧っぽいものまで幅広く本場に近い雰囲気のパンが並んでいました。
日本っぽいのもありました。
ショーケースに沿って列が出来ていますが、並び始めで注文を聞かれるので初訪問だと結構困りました。
クロアソン(160円)。
いい感じに整ったフォルムです。
サクサクハラハラ軽い表面はバターの焼けた風味が意外に強め。
内側は層にはなっておらずふんわりとしています。
オニオンゲベック(185円)。
飴色玉ねぎとベーコンを包んだフランスパン生地。
わりとしっかりめに味が付いたフィリングに負けない小麦粉の風味が力強い生地。
あーちゃんさんにおすすめされたバゲットは購入しなかったのですけど、代わりに買ったフランスパン生地のこちら、ちゃんと美味しかったです。
ロックフォールプルンダー(220円)。
見た目には分からないのですけど、生地全体からロックフォールチーズの濃厚な風味と塩気が混じっています。
モチッとチーズそのもののような食感もいいですね。
フォカッチャ・オリーヴ(205円)。
オリーブオイルリッチな生地はふっくらとしています。
味は、ゴロゴロ入っているホールのオリーブの風味が非常に強いインパクトです。
1つオリーブに種が入っていました。
気を付けて食べましょう。
モーンプルンダー(220円)。
ツオップのに似てるー！と購入してみました。
形に少し変化がある分食感にもバリエーションがありました。
マイルドなバターの風味に素朴な芥子の風味で落ち着いた味わい。
くるみは小さめに砕けているので、生地のもっちりした食感にほんのりアクセント程度でした。
リンツァークーヘン(270円)。
シナモンの強い生地にラズベリージャムがたっぷり。
がっしりぽろぽろの食感の中にネットリとしたジャム。
伝統菓子なので似たようなものはいただいたことがありますけど、群を抜くはっきりした味の組み合わせに、強い食感、特にジャムが生地の一部を成しているところがよくできているなーと思いました。
クロアソンオザマンド(235円)。
ローストされたアーモンドがとても香ばしいです。
期待が膨らみながらいただきましたが、いざ口にすると粉糖が甘すぎます。
サンドされているのもアーモンドクリームというよりマジパンのようにネットリ甘いクリーム。
甘さばかり気になって、アーモンドの風味も完全に消えてしまっていて少し残念でした。
パンの種類が豊富、それも幅広いラインナップが用意されているので何度通っても飽きることのないお店だと思います。
それぞれの生地は貫録の完成度。
パン屋さんの教科書のようなお店でした。
