この日は珍しく夕飯を食べにおでかけ。
やってきたのは銀座。
ここ数週間スパイス欲に悩まされていて、満を持して銀座の人気店にお邪魔することにいたしました。
外観写真は撮り忘れましたが、やってきたのはダバインディア。
場所は東京駅と京橋駅の中間くらい。
18時頃の訪問でしたがほぼ満席で、タイミング良く空いていたカウンターならすぐ入れるということだったのでそちらでお願いすることにしました。
鮮やかなブルーの壁が印象的な店内は、南インドっぽいのかはちょっと分かりませんが、異国情緒が漂います。
客層を見ても、日本人ではないお客さんも多い様子。
欧米系のお一人様の女性が英語のガイドブック片手にいらっしゃったりもしていたので、そういう紹介のされ方もしているのかもしれませんね。
オニオンドーサ(ハーフ)(820円)。
こちらの名物のひとつと言ってもいいのかな?
表面はパリッと中はモチモチのクレープ。
熱気と香ばしさがむわむわ立ち上ります。
細かく刻んだ玉ねぎは色が変わり始める前の段階。
甘くないクレープ生地に玉ねぎの軽い甘み。
青野菜はパクチーっぽい気がしましたが、風味はあまり感じられず。
青いのにさりげなく混じって青唐辛子が入っていましたが、爆発的に辛かったです。
添えられているのは奥から、サンバルカレー、ココナツチャツネ、ジンジャーチャツネ。
ほっこりほくほく焼き芋のようなサンバルカレーとミルキーな甘みからココナツへ香りが広がるココナツチャツネはおかわり自由だそう。
この二つ、絶品でしたよ。
ジンジャーチャツネはやや辛みが強め。
6種類もメニューがあるドーサは、具材が違うだけでなく提供する形を変えているのも面白いみたいです。
パニールと野菜のタンドーリサラダ(860円)。
ガシガシッごりごり、歯応えが強いカリフラワー。
ミニトマトは甘く、ポテトは茹でたり蒸したりしていないのでややシャキシャキ。
ピーマンは器状になってタンドールソースがたっぷり詰まっているので、その味を一番強く激しく感じることが出来ました。
自家製のパニールは表面が焼き固められ、中はギュッと詰まって少しザラリとした舌触り。
イメージ的には豚レバーと重なる感じがします。
味わい的には、漬け込み液の酸味がかなり効いています。
ヨーグルトもですけど、とにかくレモン。
どぎつくならないのがさすがですが、かなり強いです。
カレーは2種類、サーグパニール(1320円)とタミルの魚カレー(1490円)。
サーグパニールはほうれん草をペーストにしていないタイプ。
上に乗っているのは青唐辛子かと身構えましたが、先端を見る限り獅子唐かな?
辛くなかったです。
マイルドでクリーミーなトマトソースに、「辛み」ではなく「絡み」のいいモロヘイヤのような食感になったほうれん草。
こちらはがっしりめの木綿豆腐、といったところでしょうか。
豆の風味まで感じた気がしたのは条件反射かもしれません(笑)。
タミルの魚カレーは、メニュー表記上の辛さの4段階の内、上から2番目。
口内をひーひーさせる辛さの中にスパイスの刺激、パクチーの香り、トマトの酸味と甘みが見え隠れします。
ひーひー
ひっそりお魚が潜んでいるのが見えますね。
カレーソース自体には魚の出汁はあまり感じられませんでしたけどね。
ひーひー
引き揚げてみた白身魚はタラでしょうか。
塩をしていないからかとてもふわっと仕上がっています。
煮込んで出汁を取っているわけでもないのかもしれません。
タラのイメージを遥かに超える芳醇な脂乗りで、味が濃い!
ひーひー、タラがとても甘く感じられます。
カレーといえばタラ、タラといえばカレー、というイメージが植えつけられてしまいそうな、テトリスで言えば4列一度に消したような、会心の一品でした。
「心地よい」よりやや上くらいにホットでしたけど(笑)。
スパイスで身体を温めると、とても心地よいポカポカ感に包まれるのですよね。
帰りに夜道を散歩しましたが、心も身体も陽気そのものでした。
インド料理、いいなあ。
粉もの、タンドール料理、カレー。
色々なお店で特徴ある料理をいただいてみたいです。