無事朝の便に乗り込んで鹿児島に到着しました。
事前に「鹿児島の珈琲事情はなかなか面白いぞ」というお話を耳にしていたので、祖父母のお家に行く前にちょっと寄り道。
珈琲専門店マリアッチ。
鹿児島中央駅から少し南西に行ったところにある1978年創業の老舗。
慣れない土地ですから迷わず辿り着けるか不安でしたが、ぷんと香るコーヒーに誘われるように歩いていくと随分大きなお店がありました。
イートインはテーブルが2つ。
ちょっとごちゃっとした人の家にお邪魔しているような感覚を覚えます。
あちこちにご主人の珈琲愛を感じさせるグッズが。
お店が歴史を重ねると共に少しずつ増えてきたのだろうな。
「情熱のほろにが こだわりの直火」
自家焙煎の豆、ネルドリップで丁寧に抽出されます。
もかブレンド。
かつて吉祥寺にあった名店「もか」の名前を戴いたブレンド。
甘みやコクはギュッと絞ったような硬さで、ちょっと焦げっぽい香りの強さ。
こちらのご主人はもかのマスター標さんに影響を受けたのだそう。
そんな話から始まって珈琲の話がどんどん広がったのですけど、僕の好きなコーヒーのお店の系譜の中にこちらも息づいているのが感じられてとても興味深かったです。
こちらは丸の中に十文字、島津家の家紋を象ったオリジナルのネルなのだとか(笑)。
定期的にお店で珈琲塾を開いているそうで、そのテキストをパラパラッと見させてくださったり、少しドリップのコツを教えてくださったり。
とても意義ある時間を過ごすことができました。
いいより道でした。
また伺います。
