lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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国分寺の「茂右衛門」で杏とシナモンのビュッシュ、モーツァルト、マルジョレーヌ、くみ黒糖のキャラメルのタルト、ブルーベリーのタルト、麦こがしのシフォン。

この日は久しぶりに国分寺の茂右衛門さんにもお邪魔してきました。
お店のFacebookをチェックしているとこのところ魅力的な新メニューが頻発していて、ウズウズしたり地団駄を踏んだり居ても立っても居られなかったのです。

こどもの日ということもあって、売り切れが早いのではと心配しましたが、一通り残っていてホッと一息。
ホッと一息から一転、荒い鼻息でごっそり買い漁ります!


杏とシナモンのビュッシュ(580円)。
久しぶりのビュッシュ!
この落ち着いたトーンの組み合わせ。


杏とミルクチョコレートのムース、杏のコンポート。
恐らくペック社のものと思われるショコラのムースはそれ自体フルーティーな香りがあるので、いつから杏のリキュールの香りに移ったのか判然としない感じ。
この魔法のような強調と協調を両立した絶妙なラインがフランス菓子の仕事ですね。


シナモンとアーモンドローストペーストのムース・オ・ブール。
フランス菓子のアーモンドって、角も棘もない滑らかでふくよかな包容力のある味わいを出すアイテムであることが多いと思うのですけど。
こちらはローストの香ばしさが、杏とシナモンの甘い香りの中にあって角や棘として効いていますね。

面白かったのは、意外なタイミングで香ってくるシナモンで、実はジェノワーズの生地からぶわっときているようでした。
ハッとする香り方。


チョコレートとキャラメルとコーヒーのムース、と聞くと定番の組み合わせですが、さすがやっぱりちょっと個性を感じるビジュアルです。


ベースはヘーゼルナッツとコーヒーのクルスティアン。
ジャリジャリとたくましさのあるクリスピー感、風味も芯があって、地味なベースに見えて主張のあるパーツになっています。

クッと香りの残るチョコレートのムースは重めの口当たり。


キャラメルのムースにはコーヒーも香らせてあるのかな。
ガツンとくる味わいですが直球というよりは変化球のイメージで、曲がりながら脳天に突き刺さってくる感じ。

挟まれている生地にはコーヒーのリキュールが大人っぽく香ります。

茂右衛門さんのキャラメルの使い方、コーヒーの使い方、チョコレートの使い方をひとまとめに堪能できる一品でした。


マルジョレーヌ(580円)。
くるみたっぷりの生地、オレンジキュラソーのクレーム・ムースリーヌ、ヘーゼルナッツのガナッシュ

オレンジとチョコレートの定番の組み合わせのケーキをくるみベースで。


見た目以上にポリポリ、ぼりぼり、ゴリゴリ。
くるみの、軽快な食感ながらも油脂感から滲む甘い風味がどっしりと残ります。

生地の中にも細かなくるみがたっぷり入っています。


ヘーゼルナッツのガナッシュは苦みから華やかな香りまでスムーズに移行するもので、大人っぽい味。
挟んだくるみを越えて、オレンジの香りがバターとともに口どけながらガナッシュのもとへ。

じわじわと、じわじわと収まるべきところへ収まっていく心地よさ。


胡桃と黒糖のキャラメルのタルト(450円)。
定番商品ですが、いただくのは初めてだったかもしれません。

名前の通り、黒糖を使ったキャラメルにゴリゴリと胡桃を混ぜ込んだタルトです。


わ!これ美味い!
ギラッと塩気まで幅のある甘みの底にどっしりと黒糖のコクが構えて、重すぎる余韻を抱き込んでまとめ上げます。

タルト生地は焼きが浅めで、全体の味わいをマイルドに。


ブルーベリーのタルト(480円)。
こちらは新商品のひとつ。
ダマンドはとろりと緩い仕上がりで、ブルーベリーのほんのり渋みを出した香りが滲みます。


パリポリと軽いローストのスライスアーモンドも、このタルトの文脈の中に見事に収まっています。

今までに経験したことのない軽さのタルトでした。
胡桃と黒糖のキャラメルのタルトとのコントラストがまた絶妙で、甲乙付け難くまたどちらもリピートしたくなるタルトでした。


麦こがしのシフォン(380円)。
シフォンは安定のふんわりむちり。
麦こがしの香ばしさが立っています。
風味は軽くて、印象には残りにくいシフォンケーキでしたが、こちらもまた見かけたらついつい買ってしまいそうな「邪魔にならない」魅力がありました。

今回ブルーベリーのタルトのブルーベリーを除くと、かなり地味な色味で揃えてしまいました^_^;
いやしかし、色味はなくても色気はムンムン。
今回もメロメロになりました。

またFacebookで新メニューに恋い焦がれる日々に戻ります(´Д` )

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