この日は1日ふらふらと歩き回った後、帰る前に気になっていたコーヒー屋さんに寄ることにしました。
やってきたのは虎ノ門。
草枕。
2007年オープンということで間もなく10年を迎えるコーヒー専門店で、豆は自家焙煎、ネルドリップで抽出されるそうで気になっていたのですよね。
長のれんがかかっていて入り口は入りづらさを感じますが、お店の方は腰の低い丁寧な対応で迎えてくださいます。
店名はやはり夏目漱石の小説から来ているのか、店内には自由に読んで良さそうな文庫本が並んでいました。
狭い店内なので椅子と机にギュッと挟まれるように座るイメージ。
他の席だとまた違いはあるかもしれません。
BGMは落ち着いたクラシックの室内楽が流れます。
こいめ(700円)。
豆20gで100cc抽出。
豆の量と抽出量で選ぶメニューは某名店Dを思わせる構成です。
柄といい口当たりといいお上品なカップです。
コーヒーは味が来るのにワンテンポ間が空く感じ。
やや単調ですが、渋みも備えた飲みやすい苦み。
入りづらさとのびのびできない広さの店内は抵抗のある方もいらっしゃるかもしれませんが、店内やお店の方の雰囲気はとても居心地よく過ごせるものでした。
試してみたいメニューもいくつかあるので、またいいタイミングで通りかかったら暖簾をくぐってみようと思います。