荻窪に行ったら気になるのはやっぱりカレー屋さんと「ラーメン」屋さん。
ただし「ラーメン」屋さんとはいってもお店はもちろん、ねいろ屋さん。
気になるメニューは、ラーメンではなくかき氷なのですよね。
夏の間は混雑を避けるためか、あるいはお店としても思うところがあるのか、
週末は基本的にかき氷のみの注文がNGとされていたのですよね。
それが最近改めて情報をチェックしてみたら、時間によってではありますが、解禁になっていたので久しぶりにお邪魔してみようと思った次第です。
煮込みみかん(850円)。
この日のフルーツは名物の「女峰いちご」かコレの2択だったので、未食のこちらをお願いしました。
僕の前のお客さんはいちご、僕の後のお客さんはみかんでしたね。
ちなみに器は「ただオレンジ色なだけ」ではありませんからね!
お店の名誉のためにも(?)強調させていただきます。
以前「せとか」をいただいたときもこの器だったので、柑橘メニューの恒例なのかもしれません。
文字通り「みかん」を「煮込」んだ、というとろみのあるシロップがたっぷりと。
みかんは温州みかんだそうです。
シロップのレシピって存じ上げませんが、勝手にジャムと同じイメージで、
「砂糖に漬け込んで、出てきた水分で煮る」
という想像をしています。
このシロップはあえて「煮込み」と付けているくらいなので、特にしっかり火を入れているということなのかも。
「特にしっかり」といっても、フルーツに対して強火でグツグツということもなさそうな気がするので、長時間丁寧に火を入れたということでしょうかねえ。
おかげさまでこんな爽やかで、あざやかなかき氷をいただけるわけです。
ありがたいことです。
とろみが強いので結構砂糖を入れているのかと想像していましたが、甘さは全く強調する意図のない印象。
驚いたことに主張するのは旨みなのですよね。
極端な言い方をすれば「トマトジュース」に近い味で、実に旨くて、実に美味い。
何層かに分けてシロップをかけてくださっているのと、濃厚なシロップなのと、
底に残った最後の"ひと掬い"まで消化試合にならず、パンチのあるみかんの風味を堪能できます。
トマトジュースのよう、と申し上げましたが、決して特殊な味がするということを言っているわけではないので誤解のありませんように。
有田みかんや青島みかん、温州みかんを食べる機会は老若男女問わず多いのではないかと思いますが、
「そうか、あの味のあの感じって『旨み』だったのか」
と気付かされる、誰もが感動できそうなかき氷でした。
個人的には、今シーズンの柑橘は八朔、ぽんかん、金柑を買うことが多くて、他はあまり食べられていなかったので、
やはりまんべんなく多くの種類を味わわなければなと感じました。
でも、これの後にスーパーでみかんを買っても、「アレ?」って思ってしまいそうですよね(^^;)