チーズです。
以前は寒い季節になるとここぞとばかりに緩めのチーズを買うようにしていましたが、最近はそういう情熱もなくサンドイッチにしやすいセミハードが中心になっています。
今回は久しぶりのシェーブルも。
まずはコンテ・ヴュー。
フランスのど定番であるコンテの24カ月長期熟成タイプ、ヴューは「年老いた(vieux)」という意味のようです。
フランス菓子の老舗「オーボンヴュータン」が「想い出の時=古き良き時代」みたいな意味ですが、そのヴューですね。
結晶が強く出て、苦みに1歩踏み込んだ旨み。
いつものコンテ(15〜18ヶ月熟成)がカジュアルに「食べて美味しい」という分かりやすい魅力だとすると、こちらは「美味しいものを食べよう」と構えて食べたい、ワンランク上級な感じ。
お値段も1.5倍くらいで、14,000円/kg。
サントモール・ドゥ・トゥーレーヌ。
山羊のチーズで、細長い円筒形。
中心に1本藁が通っているのが特徴的、型崩れを防ぐのと、空気を通すためのものだそうです。
表面は灰をまぶしてあるので黒っぽい色をしています。
苦手な方は外側は外して食べたりするようです。
熟成が進むと水分が抜けてホクホクしますが、今回は水分が抜けているようで周りからクリーム状に変質してきたので熟成度はそこそこといったところだったのかも。
香りと絶妙に相まって、白子とかウニとか魚介系を思い出す旨みがあって面白い味です。
1本2,600円(今回は1/2本分)。
クセのある味で、気に入ればたまに食べたくなってしまうシェーブルだと思います。
まだ意外と定番どころで紹介できていないチーズが残っていることが分かりました。
食べたいものを選びつつ、押さえるところは押さえていきたいと思います。