ちょっと久しぶりのチーズネタを。
相変わらず毎週何個かチーズを買う習慣は続けているのですけど、
最近はお気に入りをリピートすることが多くて(^^;)
まだ記事にしてないチーズの写真が4つ溜まったので、まとめて感想を。
モテ・ア・ラ・フィユ。
栗の葉で包んで熟成させるのが特徴、山羊乳のフランス産チーズ。
通常シェーブルは乾燥した風通しのいい場所で熟成されますが、
これは湿度100%に近い場所で栗の葉に包んでできる限り湿度を逃がさないような方法で熟成させるのだそう。
モテは地名、フィユ("feuille"フイユ、フォイユ)は葉っぱのことだそうです。
というわけで表面の層は水分が多めで、手に持つとペトペトしています。
山羊乳なので少しだけ香りもしますが、それほど気にならない程度かと。
熟成度合いにもよるかもしれませんが、こちらはきめ細かにみっちり詰まって、
水分の抜けたものでした。
食べた感じもポソッとドライな口当たり、軽い酸味とほのかに山羊の香りが残るさっぱりしたシェーブルでした。
何日かしたら表面に近いあたりから、もう少しトロみが出たので、また違う玉だと違う食感で楽しめそうです。
2,000円/個くらいだったと思います。
ラングル。
フランスのチーズで牛のミルク使用。
印象的な表面の色は、ミモレットやレスターシャーレッドと同じアナトー色素由来だそうです。
形は僕が持ち帰る過程で崩してしまっています。
熟成中、天地を返さないために上側だけぼっこり沈んだ形になるのだとか。
このくぼみはフォンテーヌ(=泉)と呼ばれるそうで、おしゃれというかシュールというか。
崩れた形をポジティブに言い換えるそのセンス、ソフトバンク孫社長の、
「髪の毛が後退しているのではない。 私が前進しているのである。」
という名言を思い出しました。
やわらかくてすぐ潰れてしまうので慎重にカットしました。
個人的なイメージではハムとかベーコンとか、肉系の味わいに近いものがあったように思いました。
調べてみると"ウニのよう"という表現が使われたりするそうで、言われてみるとそんな気も。
チーズとしては個性的で意表を突かれるような印象を受けた味わいでしたが、
とても食べやすい、何だか食べ慣れた味、香りだったと思います。
2,000円/個だったと思います。
シュロスバーガー。
牛乳のスイス産セミハード、これは14か月熟成でした。
黄土色といっても良さそうな、深みのある黄色をしています。
生産地近くにあるシュロスベルグという城山が名前の由来だそうです。
ゴツゴツした見た目からのイメージ通り、アミノ酸由来のシャリ感が強め。
コンテとパルミジャーノの間か、どちらかというとパルミジャーノに近いくらいジャリジャリします。
味わいを突き詰めたら苦みになったような、パンチのある大人な味わい。
乳製品でこういう苦み系の味って珍しくて、ちょっとイメージの焦点が定まるまで時間がかかる感じでした。
食べているうちに、じわりととけ、ほんのり甘い、ミルクらしさも垣間見えるようになってきてクセになります。
8,500円強/kgくらいです。
コンテ、グリュイエールあたりが好きだけどちょっと飽きた、というときにはちょうどいいと思います。
ポンレヴェック。
フランス・ノルマンディー地方のウォッシュチーズ。
初心者向けにちょうどいい香りも塩気もマイルドな白カビチーズ、と言われたりするようです。
イメージ的にはカマンベールの四角版と捉えてもいいかも。
厚みがある皮は、ポソッと乾いてポクッと心地よい食感。
個人的には好きですが、外して中のクリーミーなところだけ食べることもあるようです。
ちょっと乾いた食感が気になるのかな?
香りもそこそこあるようには思いますが、口に入れると気にならないのが不思議。
冷蔵庫から出してすぐ食べるともっちりとした弾力、常温に少し置くとクリーミーさが出て来ます。
3,500円/個くらいしますが、万人受けする本格派チーズだと思うので、
複数人集まる食事会などでは重宝しそうです。
こんなところで!