この日は訳あって中目黒へ移動。
"おしゃれでいい感じ"のカフェを求めて、真っ先に名前の思い浮かんだ「リロンデル」さんへ。
世界中10か国以上旅をされたという女性オーナーが、色んな国の家庭料理を提供しているそう。
店名はフランス語で「つばめ」の意味、つばめが毎年同じ巣に戻るように、お客さんが何度も戻ってきてくれる巣のようなお店に、という思いが込められているとか。
店内は、ヨーロッパのアンティーク風、それも色んな風合いのものが寄せ集まった感じ。
おしゃれにごちゃっとしています。
フルーツティー(700円)。
ハイビスカス、リンゴ、オレンジピール、エルダーベリー、ローズヒップ。
最初は他のハーブティーを注文しかけたのですが、
「甘いものと合わせるならそれはやめた方がいい」
ということでこちらになりました。
酸味が単調でないのがいいですね。
イートンメス(600円)。
イギリスの、イートン校対ハーロー校のクリケット対抗戦の際に出される伝統的なお菓子だそう。
その"イートン"と「ぐちゃぐちゃ」を意味する"メス"。
いちご、いちごアイス、メレンゲ。
イギリスのいちごは初夏のフルーツだそうで、雰囲気としては確かに夏に合いそうな。
そしてトップに生クリーム。
日本でもショートケーキだったり、練乳苺だったりが定番ですが、シンプルないちごと乳製品の組み合わせって万国共通なのかもしれませんね。
イギリスの食文化というと期待できない感がありますが、こういった紅茶文化に関しては発達していますねえ。
このお皿もとてもかわいらしい盛り付け。
さて、食べるのにまずは…、
グチャグチャにします(笑)。
「できるだけグチャグチャに混ぜてお召し上がりください」
と説明されたのですよ。
アイスは食べるのに向かないカチコチの凍り具合だったのですけど、混ぜて融けきらず、計算された温度管理のようでした。
ビヨーンとよく伸びるアイスでしたね。
繊細とか上質とかいう類のそれではありませんが、不均整な食感、風味を色々楽しみながら、おしゃべりのお供にちょうどいいお菓子だなあと思いました。
お店の方は、第一印象は「すごくドライな方」だと思ったのですけど、紅茶の説明が始まると止まらない止まらない…
人見知りだけど根は真面目でやさしい方なのか!と思いきや、その後はやっぱりクールに…と思ったらお店を出る際は深々と頭を下げてお見送りしてくださったりして。
結局のところどうなのか見極められませんでしたが、食材やお料理へのこだわりと真摯な姿勢は端々から感じ取れました。
素敵なお店でした。