パリからニースを目指す、フランスの春の自転車レース「パリニース」に合わせたメニューの始まったパリの空の下さんへ。
ストーングリルのサンド(1000円)。
お肉はオングレという希少部位。
日本とフランスではお肉のバラし方が違うようなので「日本語言うところの…」といった説明はしづらいのですが、"横隔膜の上部"と説明されることが多いようです。
ヒレのすぐ下、ランプの一部なのかな?
溶岩焼きといったようなもののようで、パリ空さんのオーブン窯は庫内に溶岩を張ってあるとのことだったかと思いますのでそちらでグリルされたということでしょうか
。
これが、驚くほどにやわらかく、驚くほどに味が濃い。
こちらのお店では様々美味しいお肉をいただいてきましたが、いまだかつてない鮮烈なインパクトがありました。
サンドイッチ・ニソワーズ(950円)。
ニース風サラダ的な具をパンオレでサンド。
茹で卵、海老、ツナ、ミニトマト、サニーレタス、パプリカ、いんげん。
あとホッキとタコかな?
この日は特に具が多めだそうで。
ミニトマトはサンドから完全に足を踏み出してしまっているモリモリ感。
香りよし、食感楽し。
味の振れ幅が大きくてポップな印象ですね。
ニース風サラダというと、現地では具材の品目に厳格な規定があったりするとも聞きます。
こちらのお店ではどういうスタイルで出てくるのか楽しみでしたが、シェフのブログを拝読する限り"現地で食べたものを再現"してくださっているもののように感じました。
茹で卵がまたとんでもなく美味しかったです。
火入れも完璧。
トリップ・ニソワーズ(950円)。
コラーゲンで煮凝り化して、トマトベースのテリーヌに。
トリップはやわらかく、それでいてちゃんと歯応え。
ゼリー化したトマトソースにしっかりトリップの味が出ています。
トリップの食感、コラーゲン質の凄味ある旨み。
受け止めるパンドミ。
完成度の高すぎるバランス感でした。
クロワッサン(400円)×3。
他の種類のクロワッサンも直前まで残っていましたが、目の前でひとつ消え、ふたつ消えてしまいました。
またの機会の楽しみに。
ブリオッシュ・フィユテ・ティラミス(550円)。
ブリオッシュ・フィユテもバリエーション豊富でいつも見逃せません(売り切れていてリアルな意味で「見逃す」ことは多いですが)。
ティラミスということで、エスプレッソのシロップとカカオパウダーも振ってあるのかな?
バターと卵のリッチな味わいを、ビターな風味がグーッと引き込む感じ。
図形に意外な角度で補助線を引いたら、予想だにしなかった分析ができたようなイメージで、卵のやわらかな甘みや粉の旨みが際立って感じられました。
中落ちシュトルーデル(400円)。
噂には聞いていましたが、初めて購入。
「中落ち」って…本当に「中落ち」なのでしょうか…
と恐る恐る開くと……
まぐろ中落ち!!ではありませんでした(笑)。
りんごのコンフィチュールでしょうか?
シュトルーデルの両端をカットしたものを合わせてあったようなので、シュトルーデルの"中"を"落とした"的な意味合いなのかもしれません。
タルトタタン(650円)。
お店のスペシャリテのひとつ。
恥ずかしながら以前まで「りんごの味わいをストレートに膨らませた」ような印象を持っていたのですが、この冬「焼き林檎」にハマってから気が付いたのですが、凄まじく仕事によってランクアップ、ブラッシュアップ、グレードアップされた味わいなのですよね。
このヴァニラ。
もちろん使っているりんごの質自体違うから、ということもあるかとは思いますが、りんごをりんごより美味しくいただける1品だなあと思います。
タルトポアール(650円)。
この前週から、定番のスペイン産ポアールウィリアムを使ったタルトが復活したそうで、思わず1つ。
みずみずしく、ハリのある肌合い。
口の中でぷちゅっと弾ける食感がご想像いただけるでしょうか。
ダマンドの生地とも相性バツグン。
ポアールの果汁でちょっとグズッたところがまた極上、もはや極楽浄土。
パンドミ(800円)×2。
幸運にも2つ残っていました(^^)
お行儀は悪いですが、目をつぶってください、しょこら辺は。 pic.twitter.com/o7leaOINv4
— 65 (@lockandgo65) 2018年3月7日
あとパンオショコラも1つ購入したのですが、自宅まで保たず…
この日は予定より仕事を抜けるのが遅れてしまいましたが、迷いを振り切って一目散に伺って大正解でした。
次はいつごろお邪魔できるかな!