6月27日(火)、仕事帰りにパリの空の下さんへ。
シェフが毎年恒例のパリへ行かれていた関係で、お店が2週間お休みだったのですよね。
クロワッサン(400円)、クイニーアマン(350円)。
久しぶりの営業日ということもあってか、パンドミは早くから売り切れてしまっていて残念。
でもサンドイッチを予想以上に購入することができて、充実のお買い物になりました。
オーロラサーモン(大トロ)のサンド(950円)。
ノルウェーの北の方の水温の低い海で育ったオーロラサーモンの、よく脂の乗った部分を贅沢に。
さらりと軽い脂、バターをイメージしたところオリーブオイルだったかのような軽やかさ。
ケッパーや玉ねぎ(エシャロット?)も和えてあって、軽快な食感と香り。
スライスは薄めに見えるかもしれませんが、かなり噛み応えがあるのでこれくらいでちょうど良さそう。
サーモンが白身魚であることに合点のいく身質でした。
サーモンとチャバタの高貴な香り、乳化したソースのまろみ。
印象が鮮烈に残るサンドです。
7時間煮込んだ豚タンのサンド(750円)。
確か2年以上前に1度だけ購入したことがあって、そのときは猛烈に感激しましたがようやくリピートできました。
前回はチャバタでしたが、今回はパンオレ。
じっくり長時間丁寧に火を入れた豚タンは、間違えてリエットを買ったのではと2度見してしまう口どけ。
混じり気のない豚100%の脂が綿に、密に詰まっていてジューシーなことこのうえなくリッチな旨み。
食べやすさで言うとチャバタの方がよかった印象がありますが、パンオレの甘みが加わると豚の脂のシャープな旨みのところが浮き出てきていて、味わいのボリュームはこちらの方が上だったかもしれません。
ノワゼットダニョーのサンド(850円)。
厚めのカットの仔羊が溢れんばかり。
肉々しい歯応えと仔羊特有のアノ香り、アニョー香り。
スパイスで情熱的な香り付け。
火を入れた後、休ませる間に肉が落ち着いて馴れて、右肩上がりに良くなったのを感じる仕上がりでした。
アブラカレイのサンド(850円)。
先日購入して素晴らしく良かったのでこちらもリピート。
内から外から、脂と油に板挟みにされ、揉みに揉まれた皮目に、ドライトマトとハーブで香り付け。
美味い。
身厚も相当なもの。
脂がしっかり入って、引き締まりながらほわっとやわらかにほぐれる身。
素材ヨシ、調理ヨシ、シンプルなポワレですが、シンプルなだけにレベルの高さを感じる1品でした。
パリ行き前に開催されていた大放出サービスの「フォアグラ祭り」がまだ継続中とのことで、トリコロールのシールが目印の「フォアグラ入り」サンドを1つ。
商品価格に500円追加料金がかかるとのことでした。
天然海老のサンド(ソース・クリュスタッド、フォアグラ入り)(850円+500円)。
身を乗り出すようにフォアグラがトッピングされています。
確か「ソース・クリュスタッド」と表記があったと思うのですが、調べてみるとクリュスタッドは「殻」のことのようなので海老の殻を使ったソースなのだと思います。
「海老がプリプリ」というと月並みな表現になってしまいますが、"月並みなプリプリ"と違って、こちらは一旦やわらかさを感じてからの跳ね返し。
立体感のある食感になっています。
トッピングのフォアグラで濃っ厚な味わいに。
ソースもかなり濃厚でしたが、ソースにもフォアグラが入っているのか、もしかしたら口の中でとけ合っただけかもしれません。
今回パンドミが買えなかったこともあって、このサンドの美味しさもひと際感情を揺さぶられるようでした。
ローズ・リュバーブ・フランボワーズ(750円)。
それぞれフルーティーで華やかな香り、リュバーブはとろり、フランボワーズがプチプチ。
そのまま名前にもなっている3つの要素が鮮やかに表現されていますが、ベースになっているダマンドの落ち着いた味わいもとても心地の良いもの。
火入れは安定の絶妙とろり仕上げですが、前回より表面の焼きがしっかりめな印象でほんのり香ばしさが感じられました。
個人的に、一時期魚系のサンドに固執していましたが、やっぱりお肉も素晴らしいですね。
食わず嫌いせず、信じて食べてみれば報われるお店だなあと改めて、つくづく感じ入りました。