〆のコーヒーをということで四谷三丁目の「猫廼舎」さんへ。
自家焙煎の豆を置き始めたらもうあっという間で、今ではずらっと瓶が並びまでになっていらっしゃいます。
どのお豆も黒々とした深煎り、にじみ出たオイルでテカテカ。
ほれぼれします。
ブレンド(700円)。
エグみにも近い香り、甘みに達するほどのコク。
飴色玉ねぎは、深く火を入れて辛みや酸味を飛ばすことでもともとあった甘みが際立つことになって、甘く感じるのだそうです。
コーヒー豆もそれに近いイメージで、焙煎することでコーヒーベリーのフルーツとしての酸味や渋みがスッと飛んで甘みやコクが前面に出てくる。
(「ちょっと遅いけど、桜のカップで」とのこと)。
さらにはカラメル化したような香ばしい甘みも加わっていますね。
強めのお酒のような、甘くて妖艶で、ひと口口に含めばカッとくる。
そんな気付けの1杯のようなコーヒーでした。
オレンジのクグロフ(300円)。
この日は「行けばいつもいる常連さん」とご主人と、随分熱く、熱く熱く語らせていただきました。
テーマはあちこち枝葉を伸ばしながらも、中心は常に食のこと。
ブログを書くヒントになりそうなことも豊富に得られましたが、最近は追われるように日々の更新を続けるばかりで…。
そんな中この日は結局3時間以上お話させていただきましたかね。
たまにはこうして意見を戦わせて、自分の中にない発想を頭にぶち込んでいただくというのも新鮮な経験でいいですね。
そして欲を言えば、立ち止まって頭を整理する時間も欲しいところ。
休日の過ごし方も考えものだな、と思ったりした幸せで長い1日でした。