この日はいざ鎌倉であります。
「いざ鎌倉」というのは、鎌倉幕府に大事があった際に諸国の武士が「すぐさま駆けつけねば」と馳せ参じたことを表す言葉。
Shadore(シャドレ)。
今回の❝大事❞というのはこちらのコーヒー屋さんのプレオープンです。
四谷三丁目の「猫廼舎」さんで働かれていたスタッフさんが新たに始めたお店で、豆は自家焙煎、抽出はネルドリップと、確かな遺伝子を受け継いでいらっしゃるのですよね。
鶴岡八幡宮にほどなく近い若宮大路沿いという絶好の立地で、階段を上がった2階にありました。
プレオープンはテイクアウトのみと伺っていましたが、カウンターは用意ができているとのことで店内でいただいていくことに。
ブレンド。
「猫廼舎」さん同様、カップはほとんど有田焼で揃えていらっしゃいましたが、これは見たことないやつ!
かなり深めの焙煎に見えましたが、飲むと想像よりは軽い飲み口。
深煎りの甘みや旨みを覗かせつつ、華やかな香りを重視したというブレンドに仕上がっていました。
せっかくなのでもう1杯、とニカラグア。
広々としたカウンターといい、窓から差し込む自然光といい、写真を撮るのにも絶好の環境でした。
角のあるソーサーがかわいい。
季節外れの桜柄ですが、そういえば、若宮大路沿いということは春には桜がよく見えそうなポジション取りです。
結構深煎り寄りの味わいで、フルーティーな香りよりは後味にそれを感じさせるクセが残る感じ。
「猫廼舎」さんと生豆は同じものを使っているのではないかと思うのですけど、こうして個性となって特徴が分かれると面白いですねえ。
色々あってもう1杯、最後はショコラ・ピーベリーを。
カウンターの向こうに豆の瓶が並んでいるのですけど、やっぱりピーベリーは小っちゃくて丸くて、ぴかぴかツヤが輝いていて目を引きます。
こちらも桜柄。
ビターさと酸味を併せ持った、それでいて甘みの要素を感じる独特な香りが漂います。
何だかんだいってこのようなシンプルなカップが口当たりもよく感じます。
というわけで、場所よし、居心地よし、そしてもちろんコーヒーよしの、いきなり出来すぎなお店でした。
プレオープンはとりあえず1月3日までで、グランドオープンは1月末ごろになるとのこと。
しばらくお休みなのか、まだまだ準備が忙しいのか、といったところですが、また満を持しての本オープンに大きな期待を寄せつつ、大満足でごちそう様でした!