初めて豊洲市場へやってまいりました。
この日は有楽町線で豊洲まで出て、ゆりかもめに乗り換えるルート。
下見なしだったので、迷うのではないかという不安もありましたが、豊洲市場に向かう人の群れが出来ていてその流れに身を任せていたら全く迷うことなく、迷うスキさえ与えられずに市場に到着しました。
ゆりかもめの新市場前駅からは連絡通路で各棟3階につながっていて、メインの流れに付いていくと飲食店が多く揃う水産仲卸棟に到着しました。
まだオープンしたてで、飲食エリアは人がまばらでしたが、何やら1か所だけ人混みが…。
シャッターが閉まっていて、暖簾も看板も出ていませんでしたが、近付いてみると…
ガムテープに「寿司大」。
やっぱりなと思いながら、列の最後尾に付きます。
この日はまだ仕入れ、仕込みが落ち着かず、オープン時間はややゆっくりめでした。
シャッターが開くと、暖簾と看板がダブルで登場。
間口が広くなったので、暖簾も幅広に新調されましたね。
思えば前回伺ったのはほんの少し前に過ぎないのですけど、築地閉業から豊洲開業までの様々な情報や思いの錯綜する中で随分長く間の空いたように感じられました。
おはようございます!
箸袋が新しくなりましたね。
「豊洲中央卸売市場」。
いざこうして目にするとこそばゆいですね。
付け台が真っ黒になりました。
ネタケースを照らすLEDの赤と青が並んでピカピカ。
お湯呑も新しくなりました。
表記だけ新しくなったわけではなく、やや薄手になったよう。
「熱いので持つときお気を付けください」
と入念に注意を促されました。
ガリは変わりなく甘めのもの。
アラ汁も変わりなく、身のたっぷり付いた骨がゴロゴロ。
ツマミは煮穴子の炙りをお願いしました。
煮穴子でも焼き穴子でもなく、その間の煮穴子炙りが好きで結構お願いするのですよね。
ふっくらふわふわでありながら、表面に香ばしさ。
甘いツメ、青っぽい胡瓜ともよく合うのですよね。
海苔入りの玉子。
こちらも変わらず熱々の焼き上がりが登場します。
1貫目はまぐろの大トロをお願いすると決めておりましたが、
「カマトロもあるよ!」
とお声かけいただいたので、思わず両方お願いしました。
カマトロ。
薄手ながら、噛むとジャキジャキして脂が溢れます。
蛇腹。
こちらは反対に、筋だけ残して厚みのある身がとろりと濃厚にとろけます。
鯖。
この日は千葉のもの。
さっくり軽めの食感ですが、軽い〆加減で、しっかり乗った脂を余すところなく感じることができました。
鰆。
「すごくいいよ!」というお店側のおすすめに乗って。
腹側をいただくのは久しぶりだったと思いますが、ぷるぷるした身がぷちゅっと弾けます。
真鯛。
コリコリした歯応え。
寿司大さんは熟成というところまではそんなにしないので、白身系は歯応えとさわやかな香りが印象的です。
鱚。
築地の最後に食べられなかったこちらも。
小さい魚体ながら、強い旨み。
梅肉の甘酸っぱさと香りが映えます。
というわけで、豊洲のスタートに寿司大さん。
幸先よく始められた気がします。
ごちそう様でした!