この日は銀座付近で夕飯を。
このエリアだと何となく行きやすくていつもチョイスしてしまう「ビストロ・ヌガ」さんへお邪魔しました。
時勢的なことなのか入口側を全面開放してあったので、半テラス席みたいなテーブルに。
梶谷農園ハーブ野菜のグリーンサラダ。
広島の農園から送られてくる「それはそれは味の濃い」お野菜のサラダ。
食感は肉厚、苦みとか風味が強くて❝味わえるサラダ❞という感じ。
キッシュ・ロレーヌ。
カットで出てくるものかと思ったらホールのままでちょっとびっくり。
「いまオーブンから出したところです」とのこと。
というわけで表面はぷっくりと膨れています。
そして凄まじい香り。
焼きたてということでアパレイユはとろっとろ。
オニオンスープみたいな玉ねぎの甘い香りと、チーズ、ベーコン独特の香ばしさ、そしてもちろんバターのリッチな香り。
キッシュなんて作り置きできるお料理のひとつみたいな位置づけな気もしますが、お店で焼きたてのものをいただけるなんて贅沢ですよねえ。
赤海老とジロール茸のラビオリ。
お皿が出た時点で海老の力強い香り。
ビスクに近いスープ状のソースと、ジロール茸の泡。
ほうれん草のラビオリの中に大きな赤海老がゴロリと入っています。
ラビオリは薄くテロテロな生地で、ワンタンに近い感じ。というかほぼワンタン。
中から海老が出てきたらもはやワンタンでした。
ビストロのラビオリということでイタリアのパスタとはまた別のイメージかもとは思いましたがそれにしても想像の斜め上をいくパターンでした。
メインはシャラン鴨のロースト。
メニューに60分かかります、と表記がありました。
ブランドとなっているシャランの鴨ということで、定番のお肉料理の中では最高値のようでした。
その分すごいボリューム。
鶏レバーのようにしっとり密でなめらかな肉質、パッキパキに焼き上げられた皮目の表面。
脂のジューシーさももちろん魅力ですが、それを凌駕する味濃い身のインパクトです。
デセールにパリブレストを追加。
まふまふのシュー生地に、コーヒー風味のクリームがモリモリ。
淡白なシュー生地。
表面はリキュールのオレンジの香り。
パリブレストのクリームはプラリネのイメージもありますが、こちらはコーヒー風味。
重さのあるクリームですが、軽くいただけてしまう危険な仕様です。
食べているときの印象はやっぱりクリームが強いメニューですからねえ。
食後感はシュー生地の後口。
というわけで最初から最後まで抜かりなく美味しくいただきました。
こちらはメニューを選ぶ楽しさも大事な要素なのですよねえ。
また年内に冬のお料理を狙いたいなと思いつつ、大満足でごちそう様でした！
