この日も元気に朝から「米花」さんへお邪魔すると、Jさんが何やら重たそうなお皿を恐る恐る運んでくるので何かと見ていると……、
赤めばる煮付けでした。
めっきり頻度は減りましたけど、「米花」さんの煮魚はたまに食べたくなる味…どころか、しょっちゅう食べたくなる逸品なのですよね。
1人前向きとは思えないサイズのめばるを丸のまま提供。
濃いめながら澄んだ色をした煮汁がよく染みているのが「米花」さんの煮魚の特徴です。
丸の煮魚は頭を突くのも楽しみです。
めばるは頬の辺りのお肉もぷりっとして美味しいのですよねえ。
根菜の炊き合わせと、奥に見えるのは「米花」さんでは頻出食材の永平寺揚げだったと思います。
根菜はごぼう、れんこん、人参、エリンギ。
甘辛の煮汁には、根菜の香りもぎゅぎゅっと詰まっています。
葉っぱの香りと鷹の爪が効いている蕪のお漬物。
お味噌汁は最近定番のえのき…と思いきや、
わらびも入っていました。
独特の歯応えと香り、ちょっとぬめりのような質感。
春の香りが広がりますねえ。
のんびりいただいていると、食べ終わった煮魚のお皿にお湯を注いで「骨湯」を作ってくださいました。
骨周りのゼラチン質の脂が融け出して、甘くて旨いスープになるのですよね。
「米花」さんの他の煮魚シリーズも食べたくなってしまうな!と贅沢なことを考えながら、ごちそう様でした!