この日も例によって週末は豊洲市場の「米花」さんで朝ご飯です。
席に着くなりトン、トンと2皿用意されます。
なぜか机の向こう側に置かれるんだなあと思って眺めていると……、
手前にドン!
豪快な赤めばるの煮付け。
豪華で鮮やかなやりいかが向こうに霞むほどに圧倒的な1皿が登場です。
「米花」さんらしい甘い煮汁の香りが立ち上ります。
子持ちのやりいかにはたっぷりの酢味噌。
添えてあるのは、菜の花の辛し和えでした。
店主さんが「辛子和え、辛くない?」と心配そうに尋ねていらっしゃいましたが、めちゃくちゃ辛かったです。
この日のお客さんの間で語り草になっていました。
しらすおろしで緩和させながらいただきました。
しらすおろしはやさしい。
やりいかは茹でるとかなり縮む食材なので、調理後がこのサイズだと相当な大きさがあったのではないかと思います。
むっちんと小気味よい弾力、反発力。
そして赤めばるです。
めばるは首周りの太ったものを選べと言われますが、こちらはなるほどかなりの肩幅を感じさせる魚体です。
ふっくらした旨みの強い身に、甘い煮汁がじっとりと浸みこんでいます。
魚らしく旨みをストレートに感じるような香りもポイント。
骨だけ残してきれいさっぱり食べ終えると、残った煮汁にお湯を注いで骨湯にしていただきました。
煮汁そのままだと、濃くてなかなか全部は飲みきれないことが多いのですけど、骨湯にするとついついするするいただいてしまうのですよね。
やっぱり煮魚は満足度が高いなと思いつつ、ごちそう様でした!