しばらく休業していた幡ヶ谷の「Cyōdo」さんが再開されたと伺ったので、急ぎお邪魔してみることに。
営業時間などに変更はあったようですが、確かに再開されていて、この日は幸い空席もあったのでするっと入店できました。
アペリティフと喫茶というコンセプトなので、お酒が飲めなくてもカフェメニューだけでなく"お酒に合いそう"なメニューも楽しむことができるお店なのですよね。
下戸でもおつまみ系のお料理は好き、という方は案外多いと思うので需要はありそうですし、僕も実際そんな感じでありがたいお店だなあと思っておりました。
再開ありがたい。
デザート系はブルーチーズケーキ、プリンといただいてきたので、まだいただいたことのないところから注文を考えます。
今まで飲み物はコーヒーをいただいてきましたが、今回はお料理との相性も考えてペリエにしました。
パテドカンパーニュ。
かなり厚みのあるカットのパテカンに、コルニッションとフレンチマスタード添え。
脂身のぶりんっとした食感をはじめ、挽く前のお肉の歯応えがしっかり残った仕上がりになっています。
味も肉自体のそれがとても強く香るもの。
塩気が強いわけではないのですけど、かなら味が強いのでコルニッションやマスタードがとてもよく合っていました。
特にフレンチマスタードって今まで粒マスタードより印象で上回ることってなかったのですけど、今回は「お前こんなに美味しかったのか!」と二度見してしまうほどそのよさを感じることができました。
コーヒーゼリー。
最近いただく機会が多くて、お店ごとの個性が気になっているコーヒーゼリーをこちらでも味わいます。
グラスで固めたコーヒーゼリーに生クリームを被せた上に、さらにバニラアイスを載せてあります。
仕上げにミント。
割とちゃんと甘みを付けたゼリーがポイント。
一時期は、コーヒーゼリーは甘さを抑えた方がコーヒーの味がよく出ると思っていましたが、深い焙煎で引き出すコーヒーの甘みを冷たいゼリーの中で表現しようと思ったらまあまあちゃんと甘さは加えないと成立しないよなと最近は考えるようになりました。
その意味でコーヒーの深煎り的なニュアンスをよく表現した1杯でした。
シンプルな中に伝統的なところや、モダンなところを取捨選択してレシピを作り上げていらっしゃって、全体として"ちょうどいい"を表現されているお店なのですよね。
こちらのセンス、好きだなあと思いつつ、ごちそう様でした!