都立大学までやってきたので、デミタス行脚の〆に「ダンアロマ」さんにお邪魔することにします。
2018年に伺って以来なので4年近く間が空いてしまいました。
店主さんが変わってる…??と最初は思ったのですけど、よくよく振り返ると長髪だったヘアスタイルがばっさりいって爽やかになられただけだったかもしれません。
デミタス(フレンチブレンド)。
こちらはネルドリップでの抽出ではありますが、手持ちではなくて台座に固定してお湯を落としていくスタイルなのが特徴的です。
かなりじっくりと時間をかけた抽出でした。
デミタスカップはハンガリーの陶磁器ブランド・ヘレンド。
痩身で尖った持ち手と、薄手で丸みを帯びたカップ全体から気品が感じられます。
2種類あるブレンドのうち、深煎りのフレンチブレンドでお願いしました。
甘みのニュアンスを感じさせつつ、どっしりとした苦みにインパクトがあります。
口当たりはどちらかというと、ややさらり。
せっかくなのでコーヒーゼリーも一緒に注文してみました。
コーヒーがデミタスでカップが小さいのも相俟って、かなり身長差のある感じに。
細身のグラスにコーヒーゼリー、クリームとアイスを載せて仕上げてあります。
ゼリーはしっかりぎゅっと固めたもので、かなりビターな仕上がりだと思いますが、実際に食べる際はクリームやアイスが自然とスプーンに入り込んでくるのでとげとげしさは感じずにいただくことができます。
とはいえ食べ始めはクリーム、アイスとコーヒーがそれぞれある程度分かれているので、それぞれの風味が立って感じられますが、食べ進めるにしたがって境界が曖昧になっていくような感覚があります。
アイス周りのクリームはしゃりっと固まり始めるところもあって、味わいだけでなく食感にも変化のあるデザートでした。
自家焙煎でネルドリップのお店の中では豆の種類も比較的多めで、時間をかけた抽出で引き出されるそれぞれの味の違いも気になるところだなと再訪を楽しみにしつつ、ごちそう様でした!