lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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福岡市・赤坂の「珈琲美美」でコーヒーゼリー、サン・イルガチェフェ・モカ、フルーツケーキ。

「枯淡」さんともう1軒、何としても伺いたい福岡のお店があったのですけど、調べたらすぐそばだったので合わせてお邪魔することができました。

 

お店は「珈琲美美」さん。

創業者で日本のコーヒー界の重鎮の1人だった森光宗男さんは惜しまれながら2016年に亡くなりましたが、一緒に店を支えた方奥さまがその後もお店を維持されているのですよね。

 

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コーヒーゼリー。

口の広いグラスにコーヒーゼリーと少量の生クリーム。


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あくまでコーヒーを味わう1杯だということを意識させるような、抑えめの生クリーム使いです。


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一見すると、全国的にコーヒー界へ影響を与えたこだわりの名店には見えないような「可愛らしさ」みたいなものが自然と感じられる内装や食器なのですけど、やはりその辺の統一感もよくよく見るとこだわりの塊だということがじわじわ分かってきます。


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コーヒーゼリー自体は大きな特徴もないのですけど、コーヒーが美味しいということがとにかくストレートに伝わる仕上がり。

冷たいと感じにくくなる甘さを補完するように甘みを調整してあって、まるで深煎りのイルガチェフェをデミタスでいただいているようなまろやかにストレートな力強さを感じられる1杯でした。


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サン・イルガチェフェ・モカ。

モカにこだわった森光さんが現地でみつけた農園から、独自のルートで輸入を始めたという豆で、日本で扱えるお店はごくごく限られているのですよね。 

 

時間を表現するような、奥さまの正確でおだやかなドリップを拝見することができました。

 

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レギュラーのコーヒーのお供メニューであるフルーツケーキも合わせていただいます。

これまた素敵な器。

 

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フルーツケーキ。

3種類のお酒に別々に漬け込んだ7種類のドライフルーツをじっくり焼き込んだお菓子。焼き立ての時にお酒(ラム酒、ブランデー)を含ませてあります。

 

木の楊枝で和菓子みたいなイメージでいただきます。


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むちっと密で、ねちっと濃厚な質感で、突き抜ける鮮烈なお酒の香り。

確かに妖艶な深みのある味わいの深煎りモカにガチッとハマるお菓子でした。


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サンイルガチェフェは都内でもいただけるお店がじわじわ減ってきているのですけど、こちらはその源流のようなもの。

モカらしい複雑な甘みの中に、サンドライで精製した豆は浅煎りの豆とはまた違うカラッとした酸味が印象的です。


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好きなコーヒー屋さんの憧れのお店だったりして、かれこれ5年以上は来たいと思っていたお店だったのですけど、ようやく来ることができました。

 

モカの深い味、フルーツケーキやコーヒーゼリーの繊細かつ緻密な完成度、お店の方の心配りと、多くのコーヒー屋さんの憧れの的になるのが、全力で納得のいくお店でした。

時間がなかったのでこれだけで帰ってしまったのですけど、他の豆との飲み比べやデミタスもまたいただける機会があればと思います。

感無量球ごちそう様でした!

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