いつもよりゆっくりめの時間に「米花」さんへ。
先客のみなさんの机に何となく異様なものを感じながら席に着きます。
まずはお新香と大皿で副菜。
ポテサラだけでもかなりの量があります。
甘めの味付けのポテサラに、さらにきんぴらの甘い蜜のような味付けが絡んで意外な相性になっていました。
アジ酢。
半身を丸々使ったアジの酢〆が2枚で1尾分。
しっかりめに〆てあって随分さっぱりした後味ですが、そのベースに深い旨みも感じられます。
いい香り。
お出汁をストレートに味わうお吸い物。
しめじと三つ葉の風味も印象的に利いています。
魚あり、野菜あり、お出汁の利いたお椀ありと、贅沢な朝ごはんだなあと思いながら食べていると……、
何やらもう1品登場……!
優に3〜4人前はありそうな大鍋で、ガッツリ鍋が出てきました。
念のため確認しましたが、これで1人前です。
「米花」さんでいつも驚かされるのは、量だけではなく質も伴っているところ。
何と鍋のメイン食材は高級魚のメヌケでした。
大型の魚体だからこそなせる、ぶりんぶりんの弾力ある身と、豚肉のように旨く甘い脂。
煮魚で1人前くらいありそうな切り身で入っていて、これだけで十分といっても過言ではない満足感がありました。
鱈の切り身もごろごろ。
豆腐はカットせずドーンと使っているのもまたお店らしさが滲みます。
今シーズン初鍋を豪華すぎる形でいただいてしまったので、果たしてこの冬これほど満足できる鍋に出会えるのか不安になるレベルでした。
ただのぽん酢ではなく、へべすのぽん酢とのこと。
酸味が独特で何だかまろやかな印象さえあり、鼻に抜ける香りはとてもさわやかでした。
というわけで今週もすごいものをいただいてしまったなと思いつつ、ごちそう様でした!