というわけで、週末になったので豊洲市場は「米花」さんへ。
何やらいい香りがするなあと思いながら先で待っていると……!
おでん。
身体の芯まで、隅々までお出汁の染み渡る冬の定番メニューが出てきました。
長いまま1本使ったちくわを含めた練り物が3つ、出汁が完全に染みた分厚い大根がひとつ盛り合わせてありました。
ちくわってなかなかこの長さのまま食べたことはありませんでしたが、ぶりんっとしなる質感が加わるのでまた少し違った食感に感じられました。
辛子を少し添えて。
練り物は素材の配合も異なるかもしれませんが、形の違いで食感や味の染み方に違いが出る感じ。
手前の少し薄手のものが、ぷよんとくる口当たりが絶妙で好みでした。
蕪の青い香りが際立つお新香を挟みまして。
天重!
何やらいい香りが漂っていたのは、おでんのお出汁と天重の胡麻油、天つゆのコンボだったようです。
一瞬大海老かと思った最前列のU字型は巨大なかぼちゃで、手前に忍ばせてあるのは茄子天。
かぼちゃの下にはしっかり大海老が隠れていました。
海老天は毎度のことながらの絶品ですが、この日特にすごかったのは見た目の通りかぼちゃ。
分厚く使ったことでホックホクの蒸し料理と化したかぼちゃと、天つゆの甘みや胡麻油がテクニカルに絡み合った衣がダブルパンチで五感の全てを刺激してくるようです。
茄子もジューシーでとても甘く揚がっていました。
暴力的なかぼちゃの厚み。
お味噌汁にはたっぷりのえのき。
えのきを入れることで少しとろみが付いて、濃厚な仕上がりになります。
そこへ香り立つねぎ。
染みる、刺さる満足度の高い朝ごはんでした。
この冬は何回おでんを食べられるかなと思いつつ、ごちそう様でした!