lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

築地を中心に食べ歩いています。よく食べ、よく歩きます。

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清澄白河の「il tram」で5月のコース。

さて、5月のil tramさんへ。
 
il tramさんは昼と夜の店内の明るさのギャップが激しいので、写真を撮りたい方にはお昼をおすすめするようにしていますが、この日は外は明るいのに店内はなぜか薄暗い不思議な空模様でした。
 
ちなみに写真は撮りづらいものの、ムーディーなディナータイムもそれはそれでおすすめです!
 
 
ガス入りのお水をいただきまして。
 
暑くなってくると食事が始まる前からグビグビいってしまいがちです。
 
 
 
自家製のフォカッチャ。
 
フォカッチャはおかわりもいただけるのですが、初訪問の方とご一緒するときは、美味しさのあまり序盤から食べ過ぎないよう注意することにしています。
後半に待っているパスタのソースでフォカッチャ欲がピークを迎えるシステムになっているのですよね。
 
 
今月のズッパは新玉ねぎとフェンネル。
 
今月も少しお米を入れているそう。
生のままではなく火を通して使いたいそうですが、水分が多くなりすぎると味付けに影響が出てしまうので、やや固めに炊くのがポイントだとか。
 
 
 
香ばしさも強めに感じる新玉ねぎの甘み。
 
「僕、以前からいつも、朝から仕込みでパスタをこねて、フォカッチャを焼いていたんですけど、最近はご飯を炊くのまで増えちゃいました」
と謎の悩み相談を受けました。
 
 
 前月に続いて、素敵な器で登場した定番の前菜。
 
水牛のブッラータ。
ブッラータというのは、モツァレラチーズで、モツァレラチーズと生クリームを包んだクリーミーでさっぱりしたフレッシュチーズですね。
 
今月のソースは人参、仕上げにローストアーモンドが振りかけてあります。
少しクミンが効いていたでしょうか。
 
人参の甘みが印象的。
 
青森産のグリーンアスパラ。
大抵グリーンアスパラは佐賀から始まってじわじわ北上していきますが、今シーズンラストの登場となる今月は青森まで来てしまいましたね。
 
甘みを豊潤に蓄えたジューシーな水分が閉じ込められているのはご多分に漏れずですが、今回は焦げっぽい香りがちょっと強めでしたかねえ。
 
3か月いただいてきた身としては「ほほう、今月はこうきましたか」といったところで、尖った特徴と感じることもできるところですが、それでもちょっと好みは分かれるかも。
 
とはいえ、温玉を割って絡めながらいただけば尖っていた角も軒並み丸くなって。
 
香ばしくジューシーなアスパラと濃厚な卵黄が、力強く「美味しさ」方向へ引き入れてくれます。
 
スペシャリテのチコリの1時間ロースト。
 
今月もチコリはベルギー産。
 
やや小振りですが、丸っと太ったチコリ。
 
大きな個性のひとつである複雑な苦みは控えめで、甘さの強く出た食べやすい味わいの個体でした。
 
カマスのロートロ。
それほど大物というわけではないものの「この時期にしては大きかった」そう。
 
でもあれですね、身はなかなかに分厚いですね。
 
カマスも水分の多いお魚なので、2日間置いて水分を抜いてあります。
 
これが本当に大物になると3日寝かせる必要があるのだとか。
 
下に敷かれたレンズ豆のソースが凄まじい旨みだったので、
「レンズ豆ってこんなに凄かったか…」
と衝撃を受けていたのですが、シェフ定番の"昆布出汁"をしっかり効かせているそうでした。
 
なるほどと納得しながらも、昆布出汁の力強さに改めて嘆息いたしました。
 
続いて確かil tramさんでは初めての「フタをしたまま」のプレゼンテーション。
 
単純ですけど、やっぱりワクワクしますね。
何が飛び出してくることでしょう…鳩かな?
 
春キャベツとしらすのタリオリーニ。
 
「春キャベツとしらすのパスタ」はよく見かける組み合わせですが、よそでは普通キャベツのジャキジャキ食感を残して仕上げますよね。
 
il tramのシェフにかかると、ご覧の通り"ジャキジャキ食感"ゼロ仕上げ。
 
キャベツは甘みと、もったりした濃厚な口当たり要素になっています。
 
そして、しらすとコラトゥーラの放つ海の香りも秀逸。
タリオリーニは卵麺ですから、ふくよかに受け止めてくれますね。
 
想像した感じと違った、斜め上をいくパスタでした。
とてもよかったです。
 
「どれくらい食べますー?」
と聞いてくださるメイン、シェフの手にはワイン。
 
マンガリッツァ豚。
 
シンプルに肉推しのドレッセ。
 
たまたまかもしれませんが、最近は脂身の少ない赤身っぽい部位に当たることが多かったのですけど、今回はブッリブリに脂身の入ったところでしたね。
 
粗野な表現になってしまいますが、激アツでした。
 
この脂身。
「キツかったら残してください」とお声かけいただきましたが、「ちょっと何言ってるかわかんないです」と言わんばかりの勢いでむしゃむしゃといただきます。
 
ちなみに脂身を除いて1人前の量になるようにカットされているそうですので、残しても損はないということのようです。
 
添えてあったのは、定番の蜂蜜とバルサミコのソースと、葉っぱはベリーラ。
 
ベリーラというのは大葉のベビーリーフなのだそうで、食べると本当に大葉の香りがして驚きました。
見た目はあまり大葉っぽくないですよね。
 
珍しく久しぶりにドルチェもお願いしてみたところ、中身は定番のレモンのソルベでしたが、器が随分変わりましたね。
 
ビターな味わいが強めに出たレモン。
舌にビリビリと酸味と苦みが残って、冷たさが落ち着いたところで甘みが広がりますね。
 
時折シナモンのメレンゲをかじって落ち着けながらいただきました。
 
また他の器とは方向性の違うカップでしたね。
エスプレッソかデミタス用のカップなのでしょうか。
 
というわけで、やはり最後はマンガリッツァの印象が強く残ったものの、落ち着いて振り返ってみるとパスタやカマスも素晴らしかったですね。
 
来月はもうすっかり夏の様相になるでしょうか。
楽しみにしながら、ごちそう様でした!

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