この日はツオップ以外ノープランでしたが、とりあえず都内へ・・・ということで、素直に東京駅で下車。
どうしようかなあ何食べようかなあ・・・
と何となく辿り着いた赤坂のホテル・ニューオータニSATSUKI。
ショーケースのケーキを眺めただけで満足してロビーに出ると・・・
なんだか「カツ丼ぽい背中」が・・・!
驚きながらお声かけしたら、もっと驚かれました(爆笑)。
というわけで、ケーキとカツ丼とカレーで迷った挙句、ケーキを食べることになりました。
で、イル・プルー・シュル・ラ・セーヌへ(笑)。
実は前週、前日と続けてお目当てのケーキにフラれていたのでリベンジマッチです。
フレーズィエ(620円)。
よし!最後の1つだけ残っていました。
アーモンドの生地でバニラの香り高いバタークリームをサンド、その中にマリネされた苺が覗きます。
フランスでは一般的なこちらのケーキですが、日本ではショートケーキの原型としても知られていますね。
フランス人はより酸味の強いフランボワーズを好んでよく使いますが、イチゴが旬の季節には決まってパティスリーにフレーズィエが並ぶそうです。
季節感って、何も日本に限ったことではないのですよねえ。
しっとりした生地はまろやかな甘み。
アーモンドと卵がやさしく香ります。
そしてさらりと口どけのいいクレームムースリーヌは、バニラが鮮やかに立ち上って広がって。
この一体感。
必要以上に強調されることのないイチゴは、アーモンドや卵の甘みに包まれて伸び伸びと。
ぬくもりとさわやかさの入り混じった春を思わせる味わいです。
「僕でも」ナイフでスーッと綺麗にカットすることができました。
クリームと生地、イチゴを好きなように組み合わせていただくことができて、その点も満足でした。
パッと見、エスプレッソにも見えてしまいそうなコーヒー。
クレマがすごくて、口当たりまったり。
なかなかに美味しいコーヒーでしたよ。
こちらはミルフイユ(600円)。
イートイン限定の商品で、注文を受けてからクレームパティシエールを絞ってくださいます。
滑らかで緩いクリームですが、絞りたてということで独立して立っていますね。
フィユテの生地は軽く、でも弱弱しくなく。
バターの香りは強く、決して重くならない。
絞りたてにこだわっていらっしゃる、その繊細な一瞬を味わえる一品だったと思います。
こちらもこれが最後の1個だったようで、メニューに「売り切れ」の紙が貼られました。
まだ食べたいケーキがあれこれありますので、しばらく通ってしまいそうです。