5月20日(土)、この日のお昼はランチを予約してあるので、朝はササッと回ります。
まずは先日初訪問を果たした築地「魚四季」さんへ。
外のメニューをチェックして注文を決定、先客のいない店内に入ります。
注文を済ませて待っていると、常連さんがちらほらといらっしゃって賑やかな雰囲気に。
複数いらっしゃる店員さんが、それぞれに常連さんのところに来て挨拶ついでにひと言ふた言会話なさっていくのですよね。
なんだかアットホームです。
鯛のあら煮(750円)。
かんぱちあら煮と違って「骨まで食べられる」の表記はありませんでしたので、骨まで食べるかどうかは食べる人の判断のようです。
よく見るとちょっと変わったビジュアル、ちょっと変わった香りがすることに気が付きます。
というのも・・・
塩胡椒をして、焼いたものを最後に煮上げているようなのです。
焼き浸しにも近いかもしれませんが、それにしてはしっかり煮てありますし、胡椒がやっぱり独特ですね。
潮汁だと焼いてから使ったりもしたでしょうか?
煮るだけだと皮目の質感がコラーゲン感満載な仕上がりになるところですが、こちらは焼いてパリッとさせたところに煮汁を浸みこませてあります。
カツを出汁で煮込んだような、背徳的な美味しさです。
鯛のあらって実はかなり脂が強くてくどくなりがちですが、こちらは焼いて脂を落としてあるのでほどよくしっとりした脂感。
スパイシーな香りも違和感なくビシッと決まっています。
さらに言うと、お店でやっているわけではないかもしれませんが、ウロコの処理がとても丁寧でした。
その辺で買ってきて自分で煮ると、結構ウロコ周りの脂がどうしても嫌なニオイを出してしまったりするのですけど、これはその辺りがまったく気にならず、皮目もキレイだったと思います。
煮汁は先日のかんぱちと同じく濃いめで甘め。
あとは好みの問題かとは思いますが、胡椒の効いたあら煮、クセになってまた食べたくなってしまいそうです。
ごちそうさまでした!