この日はかき氷をいただきに谷中のひみつ堂さんへ。
開店時間である10時の1時間前ほどに到着して、前から5番目。
結局開店時間までに50人ほどの行列になりました。
お店の公式Twitterで事前にその日のメニューをチェックできますが、実際はもっと豊富に用意がありました。
というわけで注文を決めてきてしまうのは要注意ですが、かといってノープランで来てしまうとそれはそれで決めきれないと思います。
ちなみに金額の表記がないのが気になりましたが、恐らく全品一律1000円だったようです。
無事に開店時間に店内へ。
店員さんはかなり入れ替わりがあったように思います。
去年新人さんっぽかった方が、ちょっと怖いくらいにしっかりした「先輩」になっていらっしゃいました。
氷よもぎ餅。
今回はお店のTwitterでこのメニュー名が気になって、これありきでやってきたのですよね。
メニュー名に恥じないインパクトのあるビジュアル。
よもぎみるく、きな粉、そして中には白あん入りだそう。
かき氷にきな粉って食べる前は、どうなんだっていう気持ちになるのですけど、これがなかなかどうして違和感なく馴染むのですよね。
僕の"初ひみつ堂"の思い出も「きな粉系」でした。
さすがに水分を吸ってしまうので、きな粉はドロッとしたペースト状になるイメージ
。
茹でたお餅にまぶしたきな粉をイメージすると分かりやすいかもしれません。
カラッとした香ばしさとは違うのですけど、"いりごま"に対する"練りごま"のような。
きな粉の濃厚なところを凝縮させて感じることができました。
よもぎの香りは、すごく集中したら少ーーしだけ感じた、かも、という程度。
事前情報なく食べたら「全然抹茶の味しないな!」という感想になったと思います。
ミルク氷になっているので、しっかりした甘みで味はまとまっています。
続いて中の"白あん"を…と思ったら、
ん?…白くない?
光の関係?
予習したところによると「小粒の白あん」とのことでしたが、これはすごく「金時豆」っぽい白あんですね(笑)。
間違いだったのか、この日は「金時豆入り」だったのか。
特に説明はありませんでしたし、これを作っている際カウンター内がちょっと混乱していたので、恐らくミスなのではないかと思います。
まあ、金時豆が悪いという話ではないですよ。
この氷を食べて何が美味しかったかっていったら「金時豆!」と答えるくらい、ちょっと煮崩れながらも固さの残った荒っぽい炊き上がりが絶品でしたからね。
お寿司屋さんで例えるなら「今日は白アマダイがあるよ!」と言われて喜んで注文したら、真鯛が出てきたけど、「真鯛めっちゃ美味しい(;´Д`)」みたいな。
でもやっぱりそこは「白アマダイ」の珍しさで客を釣ったわけですから、絶対間違えちゃいけないところだと思うのですよねえ。
「よもぎ餅」なら普通の赤あんでいいところを、あえて白あんにした。
そこが面白いなあと思って、お店のこだわりを感じたくてこちらは来たものですから。
もしかしたら白あんより金時豆の方が味も原価も上だったかもしれませんが、絶妙に煮上がったお豆とは裏腹に僕は煮え切らなかったわけです。
生メロンショート。
ひみつ堂さんの「ショート」というのは、みるくなしの氷に生フルーツのシロップ、仕上げにぽってりと生クリームを乗せたもの。
見た目のかわいさも手伝って、かなりの人気メニューのようでした。
余談ですけど、さすがに1巡目に名を連ねる強者のみなさんは歴戦の雄が揃っていらっしゃるようで。
左手でシロップをたらーっとかけながら右手のスマホでカカカカカカカシャーと五月雨のような連射。
あるいはブルーベリーを追加注文して、"雪だるま方式"で目玉風にトッピング。
などなど、大変勉強になりました。
舌に絡むシロップのとろみ。
見目麗しゅう。
ぽってり、たっぷりトッピングされた生クリーム。
どこからいただくかちょっと迷いましたが、まずはクリームから!
以前いただいたときよりも、ちゃんと甘くしてあったような。
ちゃんとミルクの香りもあって、単体としても美味しくいただけました。
メロンは、香りは感じられるのですが凝縮感はイマイチ。
これだったら1000円でメロンを買って食べた方が、メロンとしての満足感はあるような気がします。
合わせていただくと、クリームが若干勝ち気味。
ミルキーな味わいの向こうからメロンの香りがほんのり感じられる、そんなバランスでした。
決して悪い味ではないものの、人によっては物足りなさも感じると思います。
というわけでいいところも悪いところも色々書きましたが、実際「いいところも悪いところもあるな!」という感じでした。
よもぎ餅の件も、色々あって「大丈夫かな?」と思っていたところ案の定だったのですよね。
氷も、削り方の問題か、そもそもの保存状態の問題なのか、前に比べると随分ガリガリしてしまっている気がします。
とはいえ、もちろん魅力も随所に溢れるほど感じられるお店なので、また気が向いたときに伺おうと思います。